2007年 2月 10日 (土) 

       

■ 資料が語る幕末の盛岡藩 盛岡てがみ館で

     
  盛岡てがみ館で開かれている企画展「諸資料が物語る幕末の盛岡藩」  
  盛岡てがみ館で開かれている企画展「諸資料が物語る幕末の盛岡藩」
 

 盛岡市中ノ橋通の盛岡てがみ館(田鎖壽夫館長)で企画展「諸資料が物語る幕末の盛岡藩」が開かれている。藩政時代の古文書なども多く所有することから、今回、初めて幕末も含めて未公開資料を展示する。

  主なコーナーとしては「費用がかかった参勤交代」「盛岡藩にも大奥があった」「凶作・飢饉(ききん)に苦しんだ奥通り」「南部絵経の功徳と絵解き」が設けられ、覚書や書簡、古文書など約130点から盛岡藩の当時の様子を紹介している。

  「南部絵経の功徳と絵解き」では、絵で経典を分かりやすく書き、庶民の間に広まったとされる「絵経」が展示されている。これらの絵経は梵(ぼん)語をそのまま音で表現した陀羅尼(だらに)といわれる経典を絵にしたもので、絵をそのまま読んでも意味は分からない。「う」はウサギ、「は」は葉、「はら」は腹などの絵がそれぞれ当てられている。

  「盛岡藩にも大奥があった」では「御前様御附若年寄仰せ付けられ候様」と御老女の代理として諸事を取り仕切る若年寄を仰せつかった資料などや、御乳御用を長年勤めたというので五百文の増加を命じる書状なども見られる。

  奥州市の岩淵美代子さん(79)は「歴史が好きでいろいろ見学しているが、徳川慶喜の姉に当たる明子夫人が南部利剛公に嫁いできたと初めて知った。大きな収穫」と感想を話した。

  学芸員の船越英恵さんは「これまでのてがみ館の展示とは違い、新しい視点で展示している。盛岡城の隣で盛岡藩の歴史に触れて、当時の様子を感じ取ってほしい」と紹介した。5月7日まで開かれている。


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