2007年 3月 1日 (木) 

       

■  盛岡市教委がいじめ対策で報告書案 月1度「心の日」も

 盛岡市教委の第4回いじめ問題対策委員会(委員長・八巻恒雄市教育長)が2月28日、市都南総合支所で開かれ、いじめ問題への取り組みに関する報告書案をまとめた。昨年、市教委が実施した実態調査では市内の小学3年生から中学3年生までの児童生徒の22%にあたる約4千人が「今の学年になってから、いじめられたことがある」と回答していたが、一つひとつの事例を精査した結果、いじめ解消の指導が必要なケースは小学校66件(28校)、中学校69件(17校)の計135件(2月20日現在)だったという。月に1度「心の日」を創設して、いじめの防止につながる活動を推進するなど教育委員会と学校、家庭、地域が連携して問題に取り組む方針を確認した。

 報告書案によると、教育委員会は研修の開催や情報の発信、相談体制の充実などを強化。学校は子供たちの実態の把握や好ましい人間関係の構築、児童生徒会活動による明るい校風づくりなどに努める。家庭は「早寝、早起き、朝ごはん」といった基本的な生活習慣づくりや親子の触れ合い、地域は地域活動への参加や子供の見守りなどに協力する。

  「心の日」は各学校、家庭、地域が協力して子供たちの健やかな育ちの様子を確認する日とし、具体的には▽学校で心が温まる話を聴く機会を設ける▽学級の様子や友達との関係を把握するためのアンケートを実施する▽家族そろって夕食を食べ、子供の話に耳を傾ける−などの取り組みが考えられるとしている。 

  出席した委員からは「いじめが発生した場合、誰に、どんな方法で相談すべきか具体的な方法を周知しておくべき」「学校の管理職とPTA役員が常に意思疎通を図り、何でも相談しやすい雰囲気を作っておくことが重要」「自分の痛みは必要以上に騒ぎ立てるのに、人の痛みが分からない子供が増えている。人とのかかわりを育てる体験機会や心の教育に力を入れる必要がある」といった意見が出された。

  市教委の分析によると、アンケートで明るみになった「いじめ」は多くが一過性のいじわるや気持ちのすれ違い。心ない行為をしたり、ささいなすれ違いを深刻に受け止めたりするなど人間関係を築く力が十分に育っていなことが明らかになったという。

  「いじめの定義」にとらわれすぎて判断していた面があったため、これからは、いじめられた児童生徒の側に立って「いじめ」をとらえ、丁寧に対応していく必要があるとしている。

  報告書は、この日出された意見も参考に今年度中に完成させ、各学校などに配布。新年度からの取り組みに生かす。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします