2007年 3月 2日 (金) 

       

■  〈漢方豆事典〉13 白澤順 「爪がもろいのは血虚」

 漢方の考え方では血の不足で全身に栄養が不足したり、潤いが不足する状態を血虚(けっきょ)と言います。そしてこの状態を改善するためには、補血(ほけつ)の働きのある生薬を中心に処方します。この血虚の状態を判断する自覚症状として以下のことが挙げられます。

  皮膚が乾燥しやすい・顔色が悪くつやがない・月経過少・月経遅れ・こむらがえり、爪(つめ)がもろく色がうすい・不眠・夢が多い・手足のしびれ・視力減退・目のかすみ、抜け毛などです。

  漢方ではさまざまな組織に栄養を与えることが血の働きと考えます。皮膚に栄養が行き渡らないと、乾燥し痒(かゆ)くなり、女性の場合、子宮に血が満たされるまで時間がかかると生理が遅れてきます。また頭部にしっかりと血が満たされないと不眠や多夢という症状も出てきます。

  こういう場合は状態にもよりますが当帰(とうき)や地黄(じおう)といった生薬がよく使われます。当帰はセリ科の植物で乾燥させた根を使用し、地黄はゴマノハグサ科の植物で根を蒸したものを使用します。これらは補血剤として使われる漢方処方の基本となります。

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  【処方名】温清飲(うんせいいん)

  【成分・グラム数】

  当帰4・0、地黄4・0、芍薬(しゃくやく)3・0、川きゅう(せんきゅう)3・0、黄ごん3・0、山梔子2・0、黄連1・5、黄柏1・5

  【効能効果】

  皮膚の色つやが悪く、のぼせるものの諸症:月経不順、月経困難症、血の道症、更年期障害、神経症

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  漢方薬は証(体質)に合わせて服用することが大切です。医師または薬剤師に相談の上、服用するようにしてください。(和漢屋薬局経営、盛岡市仙北2の9の1、電話019−631−1193、http://www.wakanya.jp/)


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