2007年 3月 5日 (月)
■ 〈グラフ〉北帰行始まる
早朝、高松の池を飛び立つハクチョウ
暖冬にハクチョウたちも戸惑いを見せている。今年は例年より10日ほど早く北帰行が始まった。
池には300羽以上のオオハクチョウが飛来している。朝夕と日中では数が変動する。北帰行する途中の休憩地とも重なり、南からやってきた仲間と入り乱れて大にぎわい。行動が素早いガンやカモたちに餌を横取りされて追いかけるハクチョウも出る。目先が黒くパンダのような小形のミコアイサは、得意の潜水を生かしてカモに「奇襲攻撃」して餌を奪い取る場面も。
今シーズンも両足に足環を装着した1羽のオオハクチョウを昨年11月21日に撮影し本紙に掲載している。右足のメタルリングには「0431」、左足のカラーリング(濃青)に「4C31」の標識番号。千葉県にある山階鳥類研究所によると1995年2月に北海道野付郡別海町の尾岱沼九虫川河口で放されたものと判明した。
今年2月26日には片足にアルミニウムの足環を付けたオナガガモ(メス)2羽を発見した。そのうちの1羽の記入番号が確認できた。KANKYOSHO、TOKYO JAPAN「10B11456」。同研究所によると2005年12月13日に新潟県阿賀野市の瓢(ひょう)湖から放鳥した1羽と分かった。
長い首にビニールの切れ端が巻き付いて毛が抜けているオオハクチョウ(御所湖)
雫石町寄りの御所湖には長い首にビニールの切れ端が巻き付いて、真っ白い毛が抜けているオオハクチョウが飛来していた。2月末には見えなくなった。
高松の池には5年前にけがで保護され、仲間と一緒に北帰行できなかったオオハクチョウが飛来している。長い首にリングを装着してくぼんだような跡が残っている。長年、ハクチョウを観察している写真愛好家の秋山常郎さん(73)が「ジッコ」と呼びかけると寄ってくる。直接手から餌をもらって食べるほどの間柄。来年の再会を誓い合っているようだ。
2日には、高松の池畔にある盛岡女子高校の生徒代表が、今年もハクチョウの世話をしている高橋次雄さん(88)に餌代にと校内での白鳥募金を手渡した。10年間も続いている募金は10月の文化祭行事や校内、職員室などで協力を呼びかけたもの。
卒業式の前日に訪れたのは担任の佐藤康司教諭と普通科3年A組の代表、菊池理美さん、畠本梓さんの2人。「白鳥の餌代にしてください。これからもお体に気を付けて頑張ってください」と池の前で高橋さんにメッセージを贈った。
高橋さんは孫のような2人に目を細めながら「白鳥のために使わせていただきます。皆さんによろしく」とお礼のあいさつをしていた。
本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:
hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします
トップへ