2007年 3月 8日 (木) 

       

■  〈お父さん絵本です〉148 岩橋淳 旅するベッド

     
   
     
  主人公のジョージー少年。愛用のベビーベッドが狭くなり、お母さんとおばあちゃんに新しいベッドを買ってくるように言われます。お父さんの運転で買い物の途次、つり込まれるようにして入った一軒の古道具屋で見つけたのは、呪文(じゅもん)を唱えると、それに乗ったまま旅ができるという不思議なベッドでした。…面白いのは、「新品を、ショッピングセンターで」とあくまで現実的な女性軍と、ふらふらと寄り道、掘り出し物を見つけてしまうオトコドモとの対比。この違いが、あとで大変な事態を引き起こすのですが…。

  さて、くだんのベッド、ようやっと探し当てた呪文(については、作中でも伏せられています)を唱えると、魔法のジュウタンばり、本当にどこへでも連れていってくれるのでした(この時点で「オトナ」のお父さんも脱落、残念!)。妖精や動物、魔女までもがジョージーの友達に。世界中を飛び回って、少年の内なる世界はどんどん拡(ひろ)がっていくのです。
  わが家ではおやすみ前の一冊として読んだところ、「ボクだったら○○に行きたい」と盛り上がって、しばらくつき合うハメになってしまったというキケンな作品! です。

  【今週の絵本】『旅するベッド』J・バーニンガム/作、長田弘/訳、ほるぷ出版/刊、1680円(税込み)4歳〜(2003年)

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