2007年 3月 9日 (金) 

       

■  4県統一学力検査 中2数学は最下位、小5は全科トップ

 県教委は8日、岩手、宮城、和歌山、福岡の4県で実施した06年度の統一学力テストの結果を発表した。本県の小学5年生のすべての教科、中学2年生の国語・社会の正答率は4県中トップだったが、中学2年生の数学の正答率は最下位だった。正答率は小学5年生に比べ、中学2年生で低くなる傾向がある。特に、数学と英語の2教科は前年度に比べ、若干の改善は見られるものの、依然として平均正答率を下回る問題が多く、継続的な対策が求められる。地方分権研究会による4県統一学力テストは3年間にわたって行われてきたが、新年度から国が全国一斉学力調査を実施するため、今回が最後となる。

 テストは4県の小学5年生、中学2年生の全児童生徒を対象に実施。本県は小学5年生1万2642人、中学2年生1万3062人、4県全体では計17万4500人が臨んだ。

  本県の小学5年生の正答率は国語が76・1%(全調査者平均71・9%)、社会が75・1%(同68・6%)、算数が74・5%(同69・5%)、理科が69・6%(同61・3%)で、すべての教科が他県を上回っている。

  中学2年生は国語が69・2%(同66・0%)、社会が57・8%(同56・0%)、数学が55・9%(同57・6%)、理科が54・6%(同53・6%)、英語が64・7%(同65・3%)で国語、社会はトップの正答率。英語は和歌山、宮城に次いで3位。数学は最下位だった。

  数学と英語は3年間とも4県の平均正答率を下回ったが、2教科とも平均との差は縮まっており、県教委は「授業の改善などの学力向上への取り組みの成果は出てきている」と説明している。

  全体として論述式の設問で無回答の割合が高く、正答率が悪いことから、普段の授業の中で思考力を育てる論述式の問題に触れる機会を増やすなど指導方法を工夫、改善していくという。

  新年度から教員の指導力向上のため、英語・数学の指導主事を各教科1チームから2チームに増やし学校訪問指導を強化。さらに各学校が学力、体力、生活習慣などの達成目標を掲げる「学びフェスト」や放課後を活用して学習機会を増やす「地域おさらい教室」「放課後子ども教室推進事業」、国語、数学、英語の3教科で身に付けるべき学力を考えて構成した問題集「Gアップシート」の活用といった取り組みで、学力向上を目指す。

  照井崇県教育長は「指導主事の学校訪問など取り組みの成果は少しずつ表れてきているものの、まだ課題として残っている。今後とも教員の指導力向上とともに放課後を活用した学習の機会の提供などに取り組みたい」とコメントを出した。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします