2007年 3月 16日 (金)
■ 岩手競馬廃止へ 県議会が330億円融資案を否決
不安と怒り、落胆の表情を浮かべて傍聴席を退席する岩手競馬の関係者ら
県議会は2月定例会最終日の15日、存廃の岐路に立たされている県競馬組合への構成団体融資スキームを実現するための06年度一般会計補正予算案と岩手競馬経営改善推進基金条例案を否決した。これによって岩手競馬の廃止が決まった。関連2議案は予算委員会で否決されたあと、本会議で記名投票にかけられた。出席44議員中、賛成22、反対22の可否同数となり、議長判断で両議案は否決された。増田知事は組合管理者として責めを負う責任を果たす具体の一つとして3〜4月の給与を100%削減する条例案を提出したが、賛成少数で否決された。(11面に関連記事)
同日は延長された予算特別委員会が午前10時15分ごろ開会したが、とりまとめのためにすぐに休憩。会派内協議が続く中、断続的に世話人会が持たれ競馬関連議案以外を含め、会派間のすり合わせが図られた。本会議開会予定だった午後1時になっても委員会再開のめどは立たず、ようやく再開されたのは午後4時前だった。
2案は委員会の採決で賛成20、反対22、欠席2と反対多数で否決。本会議は午後4時50分に開会して日程延長を決めて休憩に入った。増田知事は給与を削減する議案を提出し、組合の経営状況を悪化させた責任の取り方を示した。しかし、本会議でも補正予算案と基金条例案は賛成22に対し反対が22と同数になり、伊藤勢至議長が否決として、否決が決まった。
政和・社民クラブ(5人)は賛成でまとまっていたが、会派構成議員の多い民主・県民会議(議長を除き20人)が自主投票となり、自民クラブ(15人)が会派で一度は反対側にまとめかけたが、予算特別委の再開前に自主投票に転換した。
否決議案の前提となった融資スキームでは組合規約に準じて融資割合は県が181・5億円、奥州市が82・5億円、盛岡市が66億円と定めた。両市の財政事情から、県が奥州に67・5億円、盛岡に48・5億円融資する形で負担感を抑制し、それぞれの割合で組合に融資する計画だった。
融資案が否定されても、債務弁済能力のない組合に代わって構成団体3者が少なくとも年度内に返済期限を迎える178億円の債務を負わなければならない。17日の競馬組合議会では、提案されている330億円の融資を受ける予算案が無意味になった。
本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:
hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします
トップへ