2007年 3月 29日 (木) 

       

■  〈校長室の窓から〉147 野口晃男 「わたしはちゃんと指導しています」と言う先生

 「わたしはちゃんと指導しています」と言う先生がいました。

  担任の努力にもかかわらず、父母から苦情の電話がくることがある。校長が話を聞き、言い分を受けとめた上で担任の努力を伝える。多くは、この時点で父母は納得し、自分の一方的な見方を反省し電話が終わる。

  ころ合いを見て担任に伝えると、2種類の反応が見られる。

  A先生(さわやかに)「ありがとうございます。まだまだ力不足ですので、よろしくご指導ください」

  B先生(ぶぜんとして)「どうしてそんな電話をよこしたんでしょう」

  再度、苦情の電話がくるのはB先生の父母からが多い。話の内容は、前に比べて具体的である。多くの子供の実名が登場し、明らかに担任に非があると考えざるを得ない状況が見られる。

  この話を伝えたときのB先生の反応はきまっている。語気も荒く、きっぱりとこう言い切る。

  「わたしはちゃんと指導しています」

  「わたしと父母の、どっちの話を信じるのですか」

  あたかも「悪いのは、子供たちと父母です」と言わんばかりである。

  一番の問題点は、「B先生に謙虚さがない」ことにある。

  校長が、丁寧に話しているのにもかかわらず、感情むきだしが哀れである。第一、品性がない。上司から指導を受けたときの「社会人としての常識」が欠如している。

  校長に対してこうならば、子供や父母に対しては、もっと高圧的であろうと察しがつく。

  謙虚さを身につけない限り、残念ながら、この先生に「資質の向上」は期待できない。

  B先生が職を辞さなければならなくなる時代が、すぐそこに迫ってきているような気がします。B先生、今からでも遅くはありません。どうか、謙虚な心をお持ちください。そして笑顔と。
(盛岡市教育相談員)

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