2007年 4月 1日 (日) 

       

■ 〈知事選〉顔か名前か政策か 5陣営がマニフェスト配付

 公職選挙法改正で、今統一地方選から首長選に限って、いわゆるマニフェスト(公約集)びらを配布できるようになった。有権者に政策をアピールできる機会が増え、知事選に立候補している5陣営も個人演説などの会場や新聞折り込みといった手法で政策の浸透を図っている。視覚的なアピール度も読んでもらうためには重要で、編集に工夫を凝らした。有権者の投票行動に変化が表れるだろうか。

 マニフェストびらは5陣営とも作製した。達増拓也氏(42)、菅野恒信氏(61)、柳村純一氏(56)、ザ・グレート・サスケ氏(37)の4陣営は上限の14万5千枚を作製、芦名鉄雄氏(61)は手製のものを用意した。

  びらは政策の浸透が本旨だが、選挙公報とは異なり各陣営のアイデアが生かせる。候補者自身を売り込む媒体としての要素も実際には大きい。芦名氏以外はカラー印刷で、候補者の写真は欠かせない。顔写真を全面に配したびらもある。

  肝心の政策は、マニフェスト型選挙と注目される今統一地方選とあって、候補者の多くが従来よりも充実した政策を発表している傾向が強い。A4判までの用紙に限定されるため、財源や期限など具体的数値が全面的に盛り込まれたわけではないが、細かな政策をいかに簡明に、目を引きやすく編集するかに腐心した。

  達増氏のびらは表に「希望王国マニフェスト」のタイトルを大きくし全身の写真を入れた。裏にはイラストを多く掲載している。

  芦名氏のびらは事前に作製した後援会しおりを活用した白黒印刷。開くとA5判になり本人写真と箇条書きの公約で構成される。

  菅野氏のびらは表の上部分に写真と名前を取り、選挙スローガンを目立たせる。自身が考えたキャッチコピーはびら用のもの。

  柳村氏のびらは名前が一番大きく、顔写真と岩手再建や脱官僚などキャッチフレーズを目立たせた。裏面には財源確保策を掲載。

  サスケ氏のびらは知名度を武器に表には顔写真を全体に配し「黙ってられない岩手の明日」の文字。裏に政策を掲載している。

  びらは事務所内や新聞折り込み、個人演説の機会などをとらえ有権者の手に届けている。新聞折り込みをした陣営では事務所にびらの内容に対する問い合わせや意見のため電話が来るなど、配布の反応が見られる。

  知事選では3団体が確認団体として届けている。びらでも支援候補者と二人三脚で取り組む。候補者の名前を掲載できない中、政策を掲載して有権者の共鳴を誘ったり、候補者びらとデザインに類似性をもたせ候補者を連想させようとするなど工夫の跡が見られる。

  マニフェスト型選挙は、びらだけでなく候補者の演説にも変化を生んでいる。政策を前面にという陣営もあり、演説の大半をマニフェストに割く傾向が強まっているようだ。

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