2007年 4月 1日 (日) 

       

■ 早春のザゼンソウを訪ねて 小岩井まきば園でウオーク

     
  雪から顔を出したザゼンソウを発見し春の到来を感じる参加者ら  
  雪から顔を出したザゼンソウを発見し春の到来を感じる参加者ら  
  雫石町の小岩井農場まきば園で3月31日、「早春のザゼンソウを見に行こう」が開かれ、参加者約50人がザゼンソウを見学した。自らの力で雪を溶かして顔を見せるザゼンソウの生命力に待ち遠しかった春の喜びを感じた。

  いつもは立ち入り禁止の農道を東側へ歩いて行くと、一面雪に覆われた草原が広がった。参加者は数日前に降った湿り気のある重い雪に足を取られながらも、ザゼンソウ見たさに先を急いだ。北に岩手山、東に南昌山、西に和賀岳を望みながら、林の中の湿地帯へと向かった。

  案内したまきば園の齋藤政宏企画マネージャーは「ホウノキは湿地を好む。この木があるところには、ザゼンソウやミズバショウがある」など、農場周辺の自然生態を説明。キツネなどの雪に残された足跡も観察した。

  農場の東側に流れる巡り沢周辺の湿地に着くと、雪を溶かし頭を見せるザゼンソウの群生を発見。小さいながら赤紫の表皮は硬く、中にある肉穂花序(にくすいかじょ)といわれる部分は黄色で、参加者は「かわいい」「小さい」と歓声をあげた。

  参加した盛岡市の橋トモ子さん(72)は「初めて雪の中にあるザゼンソウを見た。とても小さいのに、雪の中から出てくる姿がかわいい」と雪を溶かすザゼンソウの神秘に感動した。

  嶋名政美さん(63)は「いつもは入れないところに入れてもらって貴重な体験をした。珍しい緑や黄色がかったものも見ることができてよかった」と喜んだ。

  ザゼンソウはサトイモ科で、成長すると赤紫の仏炎芳(ぶつえんほう)はなくなり、サトイモのような緑色のハート形の葉をつける。

  有毒で特有のにおいを放つことから、欧米ではスカンクキャベツと言われる。中心の黄色く細かな花が集まった肉穂花序が熱を発して雪を溶かす。フクジュソウとともに春をいち早く伝える。

  このイベントは7日、8日も行われる。小岩井農場ではスペシャルウオーク企画として、13〜15日はミズバショウの見学会、5月はサクラソウ、6月は野生ラン、7月はホタル見学会など自然を通して四季を感じるウオーキングイベントを企画している。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします