2007年 4月 4日 (水) 

       

■  〈知事選〉達増氏が優勢 柳村氏追う

 無所属の新人5人による知事選は8日の投票に向けて終盤に入る。盛岡タイムス社が3月31日〜4月1日まで県議選盛岡、岩手、紫波の3選挙区エリアで行った電話調査と取材情報をもとにした情勢分析では、前衆院議員の達増拓也氏(42)=民主推薦=が前哨戦で県内全域に築いた拠点を稼働させ告示後も優勢に展開している。出馬表明が今年1月と遅かった前滝沢村長の柳村純一氏(56)=自民推薦=は走り陣立ての中、こまめな街頭演説を重ね、支持拡大を図り追い上げに懸命。いわて労連前議長の菅野恒信氏(61)=共産推薦、前県議のザ・グレートサスケ氏(37)、盛岡市の会社役員芦名鉄雄氏(61)はまだ大きな伸びが見られず、浸透に躍起だ。調査時点では4割以上が投票態度を固めていないか明らかにしておらず、各陣営は4日間となった終盤で政党支持層の票固めや無党派層の取り込みなどに全力を挙げる。

 達増氏は昨年8月の出馬表明以来、告示までに県内を約8巡。昨年末には後援会連合会を設立し、告示直前には2週にわたり週末に民主系県議候補と講演会を各地でこなした。衆院議員4期の経験と同党県連代表として全県で活動してきた知名度に加え、民主勢力基盤を支えに全県に広く浸透する。前半から1日10カ所程度だった街頭演説を30〜40回に増やし達増県政の実現を訴える。

  衆院1区の選挙区となる盛岡市(玉山区を除く)と紫波郡では抜群の知名度を誇り、他陣営の引き離しにかかる。岩手選挙区でも支持を広げる。どの年代を問わず支持を集め、民主支持層の大部分を固めた。社民支持層の支持もつかみ、公明や共産の支持者にもくい込んでいる。無党派層からも広く支持を得ている。

  柳村氏は非民主勢力の結集を呼びかける戦略を当初立てたが、政党は自民推薦にとどまった。出馬を促した市町村長有志らによる支持団体「新しい岩手を創造する会」(代表・稲葉暉一戸町長)を軸足に前哨戦を戦い、市町村長や市町村議の支持者らから全県的な知名度不足を補い、浸透を広げてきた。

  自民支持層の半分程度の支持にとどまり、自民色を比較的強めてこなかったことから自民支持層に推薦候補と十分に認知されていないきらいも見える。残り自民の基礎票固めを徹底するため、党としては自民候補を強調するとともに、自主投票の公明支持層にも国政与党の立場で支持を促したい考え。1区同様、地元滝沢村を含む岩手選挙区でも達増氏にリードを許し、力点を置く県北・沿岸地域もまだ浸透し切れてない。

  菅野氏は革新系候補の常道である街頭演説などで政策を訴える選挙戦を展開。明るい民主県政をつくる会(渥美健三代表)が擁立した無所属候補だが、地元一関での反応は得ているものの、共産支持層以外への浸透が進んでいない。医療福祉に対する有権者の反応が高いことから、終盤は商店街などでの市民と直接対話する機会を増やしていく。

  サスケ氏は打倒民主王国をぶち上げ、非政党の立場で相手をつくり、街頭では「岩手は王様の国ではない。県民のためのサスケ共和国を」と訴える。出遅れや県議実績を踏まえタレント候補とみられるのを避ける正攻法がこれまで、陣営の期待する風を起こしていない。直前まで動きが分かりにくい無党派層が鍵だけに、これからの伸張もある。

  芦名氏は組織に一切頼らず、自身が選車のハンドルを握り、妻の演歌歌手、中津川ゆりさんと2人で県内2巡を終える。終盤は盛岡地域を主体に回る。ポスター張りも遊説と並行となり、知名度不足を解消できていない。

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