2007年 4月 5日 (木) 

       

■  〈校長室の窓から〉149 野口晃男 担任の顔も見たくない

 担任との折り合いが悪くなり、まともに顔もみたくないという母親がいました。

    ◇   ◇

  前の参観日のとき、息子の教室に「児童の自己紹介」が掲示されてあった。

  息子の内容が不まじめで「将来の夢は盗人」と書かれてあった。

  あまりに不まじめであり、それを掲示した担任にも責任があると思い、抗議した。

  その時点で担任は「申し訳なかった。チェックが甘かった」と謝罪したのだが、後日学校で会ったとき、会釈ひとつしないで無視の態度であった。

  数日後、息子がよその家にいたずらした件で謝りに行ったところ、「何の用できたんですか(いちいちそんなことで…)」と他人行儀な態度であった。

  あすは最後の参観日だが、わたしとしては「担任の顔もみたくない気分になっています」

  家族構成は息子と妹、主人とわたしの4人。

    ◇   ◇

  担任が素直に「申し訳なかった。チェックが甘かった」と謝罪したということですから、なかなかの担任です。最近は、自分の非を認めない社会人が増えていますから。

  こんな場合のお母さんの態度には、工夫が必要です。例えば、

  「ちょっと気づいたことなんですが」と切り出し、

  「息子の本心ではないと思いますので、もう一度指導してみてもらえませんでしょうか」のようにしてみるのです。

  抗議の気持ちだと、どんな相手も身構えてしまいます。

    ◇   ◇

  若い先生のようですから「もっとよい先生になって欲しい」という心のメッセージを送る必要があります。

  批判や抗議ではいけません。

  担任に対して、もっとすてきな素晴らしい先生になってほしいという願いを持って接してゆくのです。

  相手が無愛想でも、こちらは常に明るい笑顔を送り続けるのです。

  そして、そういう親の姿を、子供に見せ続けていくのです。

  子供を育てるというのは「子供を困難や苦悩から守ってやること」ではなく、親が子供に、自分のよい姿を見せ続け「自分の力で困難や苦悩を克服できる力をつけてやること」が大切なのです。

  わたし「あすの参観日、笑顔で担任に会えそうですか」

  母「はい」

    ◇   ◇

  このあと担任がどのような心で受け止めるかで良くもなり悪くもなる。

  相談内容を校長に伝え、若い教師への指導をお願いした。
(盛岡市教育相談員)

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