2007年 4月 6日 (金) 

       

■  〈EU見たまま〉総合編1 小野吉郎 王室の歴史

 現在7つの国に国王がいて、そのうち3カ国には女王がいる。ギリシャにも国王がいたが、1973年に王制が廃止された。

  1、ベルギー

  第二次大戦後に親独派のレオポルド3世が退位し、長男ボードワン1世が王位を継いだ。

  親日家だったが子供がなく、亡くなると弟のアルベール2世が即位した。イタリア貴族出身のパウラ姫が女王になった。兄弟が幼いころ母親のアストリッド女王は自動車事故で亡くなった。スウェーデンの王女で長身の美人、人気者だった。

  広島のエリザベート音大は兄弟の祖母の名前からとった。現王に息子が2人いるので安泰。

  2、オランダ

  20世紀中3代の女王が続いた。ウルヘルミナは10歳の少女で即位し、60歳で退位。次のジュリアナ女王も71歳で退位。ベアトリス女王が現在王位に。後継者はその息子。

  3、デンマーク

  1973年にマルゲリータ2世女王が即位し、フランスの旧貴族で外交官と結婚したが無冠の夫。

  4、ノルウェー

  1905年にスウェーデンから独立し、ハーコン7世が52年間王位に、孫のハラルド5世が現国王。この切手は現国王の父オラフ5世。

  5、スペイン

  46年ぶりで王制が復活。独裁者だったフランコ将軍は晩年になると、後継者がいないので、若い王子に帝王学を自ら授け、ファン=カルロス1世として即位した。フランスの「太陽王」ルイ14世の子孫。ブルボン王朝はスペインで続いている。

  6、スウェーデン

  フランス版「功名が辻」のようだ。ナポレオン戦争中、一兵卒から大将、陸軍元帥と出世したベルナドットは、スウェーデン国王カール13世に後継者がなかったので、ベルナドットは養子で皇太子になり、カール14世となって、26年間の治世が続いた。

  世が世なら一兵卒で終わるところ、波乱な生涯を送った。そのベルナドット王朝も200年後の今日も続いている。現国王はカール16世。

  7、イギリス

  エリザベス女王もすでに在位55年以上、80歳になられた。しかし生まれながらに女王を約束されたわけではない。伯父のエドワード8世が「恋か王冠か」で迷って在位1年で退位してウィンザ公となった。

  弟ジョージ6世が代わりに王位につき、その長女が次の王位につぐことになった。第二次大戦中は軍の救急車の運転手を志願したこともある。

  戦後父が亡くなり、王位につくと、イギリス国民の期待は高かった。過去をふりかえると、ヴィクトリア女王の時代はイギリスの最盛期だった。

  夢よもう一度。しかしその後イギリス病や旧大英帝国の植民地の独立、ダイアナ妃の皇太子との離婚と死亡、それにチャールズ皇太子の不人気と人格上のあぶなっかしさから、女王は高齢になってもなかなか退位ができない。

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