■ 〈県議選〉盛岡選挙区は及川氏がトップで返り咲き
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盛岡選挙区(定数10)は混戦となり現職7人、新人1人、元職2人が当選した。党をくら替えしての立候補や元職の参戦など、支持基盤を流動化させる要素が複雑にからんだ。前回より候補者は1人増えたものの、合併で玉山区(有権者約1万1千人)が加わったこともあり当選ラインが上昇。まとまった組織票のある政党候補でも高いハードルとなった。
自民党は身内同士の争いも意識した厳しい戦いの末、改選前と同じ現職3人が議席を確保。民主党は現職、新人の合わせて4人が立候補する強気の陣立てで臨んだが、票割れが響き、現職2人の当選にとどまった。公明党は創価学会など厚い支持基盤に支えられ、県議会唯一の議席を死守。共産党は当選ラインの上昇で苦しんだが、組織票に浮動票の上積みを図った。
社民党は新人1人が悲願の初当選を達成したものの、支持労組の組織率の低下などから伸び悩み、現職1人が落選した。
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支持者に囲まれ、当選を喜ぶ及川氏 |
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■及川氏がトップ当選
無所属元議員の及川敦氏(39)は2度の衆院選落選を経て、県議への返り咲きを果たした。組織のない苦しい戦いだったが「若手政治家の芽をつみたくない」と地元のムードも終盤になって上昇。高い知名度で若者や無党派層から広い支持を集めた。
自民現職の高橋比奈子氏(49)は高い知名度に支えられたほか、子供や高齢者を重視した女性らしい訴えが無党派層にも浸透し上位にくい込んだ。今回初めて盛岡選挙区となった玉山地域でも、いち早く運動を始め、新しい支持層の堀り起こしに成功した。
公明党現職の小野寺好氏(54)は創価学会会員など熱心な支持者が住宅地をくまなく訪問するなど活発に運動。安定した戦いで4選を果たした。
民主党現職の佐々木博氏(55)は上田、高松、緑が丘など地元票を固めたほか、玉山区を含めた市北部の民主支持層の票を広く取り込み3選を果たした。社会の第一線で活躍する40、50代の支持者が選対を支え、確実に浸透。企業応援型選挙から地域票重視の草の根選挙に切り替えたことも功を奏した。
民主党現職の三浦陽子氏(55)は都南地区の代表候補として浸透し、地域票をまとめきった。党主導型から地元の後援会を中心とした運動に脱皮。歯科医師の経験やPTA活動を通した豊富な人脈が、幅広い層からの支持獲得につながった。
岩手政和会元職の吉田洋治氏(63)は6選を果たした。5期目の途中で宮古市長選に転じ、支持者離れが懸念されたが、出身の東北電力労組や岩手友愛会、民社協会などが強力に支援。根強い個人票にも支えられた。
共産党現職の斉藤信氏(56)は当選ラインの上昇で苦しんだが、競馬問題など県政課題が山積する中、「県政の目付役」としての役割に期待する無党派層の支持も得て票を大きく伸ばした。
自民現職の樋下正信氏(52)は地盤を接する民主党候補の攻勢や支持者の高齢化、自民党公認で衆院選を2度戦っている及川敦氏の出馬などで、減票は避けられなかったが終始、陣営が危機感を持って組織を引き締め、3選を果たした。
社民党新人の小西和子氏(54)は岩教組、高教組をはじめ、退職教員らが精力的に運動し初当選を果たした。05年に勇退した阿部静子元県議が、後継候補の当選を強力にアピール。候補の気さくな人柄と小学校教諭の経験を生かした訴えが浸透した。
自民現職の高橋雪文氏(36)は議員マニフェストを作成し「政策本位の政治・選挙」をアピール。及川氏の出馬で前九年、安倍館などの地域票が割れたうえ、後援会幹部の市議選出馬などで運動の盛り上げに苦しんだが、若さや政治にまじめな姿勢が浸透し最終盤で追い上げた。
社民党現職の伊沢昌弘氏(59)は支持労組の組織率の低下と当選ラインの上昇で苦しんだ。
民主党新人の高橋金兵衛氏(60)は地元繋地区の支持者が党派を超えて結束したが、自民支持者が厚い本宮、太田地区での戦いに苦しんだ。
民主党新人の高橋貞勝氏(40)は出遅れが最後まで解消できなかった。
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