2007年 4月 10日 (火) 

       

■  〈達増新知事〉「県民生活最優先の原則で」 当選から1夜明け達増氏が会見

 8日に執行され、知事選の当選が決まった前衆院議員達増拓也氏(42)は9日、盛岡市内の事務所で記者会見し、真っ先に着手することとして「知事退職金の廃止に象徴される無駄遣いをしない、県民生活最優先の原則を県庁内に浸透させながら(マニフェストにまつわる)いろんな案を関係部署に求めて、できることはすぐにも実行していきたい」と抱負を語った。民主系が22人と過半数に届かなかった県議会との関係については「お互いの関係をどうしようというところに意を注ぐのではなく、県民の方を向きながら、違った意見が出てきても共通のゴールを目指すために違う登り方をするという話で、調整の余地はあると思う」などと、民主主義的な観点で誠実に対応する考えを示した。

     
  記者会見し抱負を語る達増拓也氏  
 
記者会見し抱負を語る達増拓也氏
 
  達増氏は45万票余りで、次点の約3倍の得票となった選挙結果について「責任の重大さをかみしめている。新進党、自由党、民主党という改革勢力と自民党との全県選挙で30万対30万というきっ抗した構図が大きく崩れた結果になっている。いろんな理由があると思うが、大きいのは格差社会化ということで岩手で1兆円以上の県民所得を奪ったような政府・与党の岩手における存在が大きく崩れてきているのかなと思う」と分析。

  前回を下回る過去最低の投票率にも「きちんと分析してみないと分からないが、ふと思ったのは自民党支持者が棄権されたということがあるのかなということ」と述べ、小泉内閣、安倍内閣が「岩手の県民生活を攻撃するような政策を取り続けていた中で、なかなか投票しにくかったというのがあるのかな」とと推察した。

  過半数議席を目指した民主党の県議選の当選22人については「個人的には、32人全員に当選してほしかったので、落選が出たことは非常に残念に思っている」とし「議員は一人ひとりが全県民の代表という立場を尊重しながら議会への提案はできるだけ多くの議員の賛同を得られるよう努力しながら進めていきたい」と話した。

  統一地方選の都道県知事選では民主系の候補が2人当選した。岩手での勝利については「岩手が政治的に、民主党ひいては改革勢力の可能性として、世の中を変えようという政党に基盤を置いて知事選に勝利できることを示し、一つの希望になった。日本全体にとっても重要なことで、希望王国の名に恥じないよう頑張っていきたい」と意義付け。

  出馬表明以来、岩手から日本を変えていくと唱えており「民主党の理念政策と草の根の力が結びついたときの大きなパワーが、はっきり出たと思う。これはすべての県にとって希望であり、モデルになるスタイルだと思う。政党としての筋を通しつつ草の根を一般有権者にきちんとつながっていく運動をしていけば、日本全体を変えられるという希望は示せた」と実感している。

  岩手競馬に関しては組合の問題点を徹底検証して失敗を繰り返さないようにする考えを示してきた。現在の赤字なら廃止という原則は尊重するとし「新年度計画が非常に甘い見通しの上に作られているという指摘が多く、早い段階で見直していきたい」考え。新年度はスタートしており「最初のチャンス、第1四半期の見直しの中でどれだけ抜本的なことができるかということだと思う」と早期に取り組む方針を示した。

  42歳は現職の全国最年少知事となり、その点も県外から注目される。「目立つことは大変ありがたいので、それを岩手の宣伝にもつなげながら、積極的に岩手をアピールしたい」と語った。

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