県議会の改選結果が出て、議会内での主導権や勢力拡大をにらんでの会派構築作業に入った。当選した48人の公認、推薦状況から見れば、民主が改選前から2増の22人で第1会派を保ったのに対し、自民は第2会派を確保したが2減の13人にとどまり、民主との議席差を広げられた。達増拓也氏が新しい知事に決まり、非民主での連携も想定されるが、正副議長人事などでの連携については現段階では難しい情勢。5月の大型連休明け早々と見込まれる臨時議会招集まで、会派の基礎となる政党間の綱引きなど、水面下での動きが活発になるのは必至だ。
民主、自民以外の当選者は、岩手政和会が4人で1増、社民も3人で1増、公明と共産はそれぞれ現有1議席を確保した。残るは無所属の4人。民主と自民のそれぞれが構成する会派の働きかけの有無とともに、岩手政和会や社民、無所属議員のスタンスが議会勢力図を左右する局面も十分に予想される。
岩手政和会で当選したのは4人だが、新人1人は政和会に属した元県議の後継で、議会活動をともにするのは確実とみられる。会派構成要件は現行の5人から4人に変わる可能性もあるが、変更にかかわらず単独会派を構築できる見込み。今後の状況を見定めていく段階の無所属の意向によってはさらに1〜2人増える可能性も浮上している。
改選前は政和会と社民が一緒になり、政和・社民クラブの会派を5人で形成していた。社民の党内協議はこれからで白紙の状態となっている。新人3人の顔ぶれとなり、どのような判断を下すかが注目される。
会派構成が固まるのは20日ごろとみられ、議会は民主と自民を軸に、岩手政和会の作る会派など流動的要素の多い第3勢力を加えての動きとなる。
過半数に届かなかった民主は、多数派工作による過半数勢力の確保は捨てきれないが、人事で正副議長を独占する可能性は低くなった。自民が中心となって非民主勢力を結集しポストを握ることも想定されるが、自民が議席を減らし、政和会が自民、民主とも距離を置いて存在感を示している現状などから、こちらも実現の可能性は現段階で低い。
民主の擁立した達増知事による県政を議会の勢力争いで混乱した状態の荒海に船出させたくない思いも民主側にはあり、これまでのように第1会派から議長、第2会派から副議長を選出する方向性が現段階では高い。
人事とは別に、達増知事に関しては会派間の攻防が激しくなる局面が出てくるのは確実とみられる。 |