2007年 4月 11日 (水) 

       

■  短歌誌「北宴」が400号に 地域に足跡記す

     
  編集長の小泉とし夫さんと「北宴」  
 
編集長の小泉とし夫さんと「北宴」
 
  北宴文学会が隔月で発行している短歌誌「北宴」が創刊400号を迎えた。同誌は紫波町出身の詩人、巽聖歌氏が主宰した月刊誌「新樹」の流れをくむ同人誌「若樹」として、1949年に創刊。第8号から「北宴」と改めて以来、2度の休刊を挟みながらも、流派や系統にこだわらない独立した発表機関として活動を続けてきた。今回の記念号には、13人の会員が同誌についてのエッセーを寄稿している。

  「新樹」は巽氏が46年から50年まで発行した短歌と詩の文芸誌。同誌が休刊している間の作品発表の場として、若い仲間たちが「若樹」を創刊。第8号から「さかもり」のほかに「たのしむ」「やすらぐ」という意味もある「宴」を盛り込んで「北宴」と改めた。

  同誌の主張は、独立した作家の自由な発表機関であること、一人一人の個性を重んじ、流派、系統を超えた文学集団であること、常に新人の参加を歓迎すること。

  全国組織の県支部として活動することが多い短歌の世界で、開かれた文学集団として、その存在は広く認知。新しい試みに積極的に挑戦する多くの歌人を生み出し、県内で最も長い歴史を持つ短歌誌となった。現在は約50人が所属している。

  今、問題となっているのは会員の高齢化。 「短歌そのものが現代の言葉になじまない」という人は多いが、中央では30代から40代の若手による現代短歌誌も発行されている。より身近な素材を今の言葉で詠った短歌に、若い人の関心がある。編集長の小泉とし夫さんは「若い人たちが自由に参加できるような環境づくりをしていかなければ」と言う。

  同会では400号を記念した合同歌集を8月に発刊する予定。

  400号記念号は頒価1千円。問い合わせは小泉さん(電話番号019−624−2108)まで。

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