2007年 4月 12日 (木) 

       

■  「銭形平次捕物控」の第1作も 胡堂の作品と野村文庫展

     
   「銭形平次捕物控」第1作が掲載された「オール読物」創刊号(下)と、「新訳水滸伝」(伊藤銀月、日高有倫堂、1908年)など  
 
 「銭形平次捕物控」第1作が掲載された「オール読物」創刊号(下)と、「新訳水滸伝」(伊藤銀月、日高有倫堂、1908年)など
 
  「野村胡堂の作品と『野村文庫』」が16日まで、盛岡市盛岡駅西通のアイーナ4階県立図書館展示コーナーで開かれている。野村胡堂の死後、ハナ夫人から同館に寄贈された蔵書「野村文庫」の中から、胡堂作品にかかわりのある資料など93点を展示している。

  野村胡堂(1882〜1963年)は新聞記者時代を経て、40歳から本格的に文壇にデビューし、特に時代もので人気を博した。

  代表作「銭形平次捕物控」の主人公は「水滸伝」に登場する108人の豪傑の一人、石投げの名人からヒントを得て誕生したという。

  今展ではその第1作「金色の処女」が掲載された「オール読物」創刊号(1931年4月、文芸春秋)と一緒に「新訳水滸伝」(伊藤銀月、日高有倫堂、1908年)などを展示している。

  本県生まれの胡堂が、なぜ江戸を舞台にした時代小説を書けたのか。その理由について、胡堂自身が「柳樽をはじめとする江戸の古川柳を読んだおかげである」と語っている。

  「柳樽」とは江戸時代に刊行された川柳の集大成「誹風柳多留(はいふうやなぎだる)」のこと。学生時代、胡堂はフランス語の時間に「柳樽」をひそかに読みふけっていたという。「誹風柳多留」(上中下巻、高阪太郎編さん、柳多留全集刊行会、1933年)なども展示している。

  ハナ夫人は64年、胡堂の蔵書の一部約1300冊を同館に寄贈した。同館ではそれを「野村文庫」として、一般図書とは別に管理し、貴重な資料として所蔵している。

  午前9時から午後8時(最終日は同5時)まで。

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