2007年 4月 14日 (土) 

       

■ 激動の時代を生き抜いた新進作家 ポーランド展

     
  マウゴジャタ・ロズマリノウスカの「火曜日」(24×29センチ)  
  マウゴジャタ・ロズマリノウスカの「火曜日」(24×29センチ)  
  ポーランド展「新進作家3人展」が雫石町の御所湖川村美術館(川村昶館長)で開かれている。激動のポーランド現代史を生き抜いてきた3人の作家の作品6点が展示されている。

  グレゴシュ・モリチェンスキは政治に強い関心を持つ作家。20世紀のポーランドが置かれた時代背景を、個々の作品の中に風刺的に漂わせているのが特徴だ。

  「マリオネットの行進」(116×90センチ、1991年)は赤い旗の後をついていく、箱に入った人形たちを描いたもの。箱の隣には、太鼓をたたきながら歩く人形の姿。戦争に突き進む人間の愚かさを風刺した作品だ。

  ゼガルスキー・Lの「おもちゃ」(70×90センチ)はブルーを背景に、3体の人形を写実的に描いた作品。赤い帽子に白いひげの人形を中央に、女の子とピエロの人形を左右に配置。隣同士に置いても決して交わらないそれぞれの存在感は、現代社会の人間関係を表しているかのようだ。

  マウゴジャタ・ロズマリノウスカは庶民の日常風景をシリーズで描く。「月曜日」(25×28センチ)の舞台は深い緑が広がる公園の一画。ベンチに腰掛ける子供たちと、若い教諭の姿を表現。

  「火曜日」(24×29センチ)は洗濯物を背景に洗面台の前に立つ、年若い母親と子供たちを描写。「日曜日」(21×21センチ)は町の待合室の風景を描いた作品。柔らかな日の光を浴びてリラックスした人々の様子は「何気ない日常の生活こそ、安らぎと平和の原点」と語り掛けている。6月30日まで。午前9時半から午後5時。休館日は毎週月曜(祝日の場合は翌日)。今月30日は開館。入館料は大人500円、小中学生400円。5月5日は小中学生無料。雫石町西安庭11の55の6、電話番号019−692−5931。

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