岩手医科大学(佐藤俊一学長)と岩手大学(平山健一学長)は26日、産学官連携に関する協定を結んだ。岩手大の地域連携推進センターと岩手医大の知的財産本部リエゾンセンターが窓口となり、行政や民間企業との業務連携や特許登録など知的財産の管理、活用で相互協力する。
協定書の調印式には両大学長をはじめ岩手医大の医、歯、薬各学部長、リエゾンセンター長、岩手大の担当理事、地域連携推進センター長らが出席。佐藤学長と平山学長が協定書にサインし握手を交わした。
佐藤学長は「知的財産の創造、活用に対する社会的な期待は大きい。産学官を有機的に結びつけ、新領域の発展につなげたい」とあいさつ。平山学長も「知的財産の適正管理や活用、それに携わる人材育成に積極的に取り組まなければならない時代。地域のため具体的な成果が生まれるよう頑張りたい」と決意を語った。
県の阿部健商工労働観光部長は「岩手の新しい産業に結びつく動きが協定を契機にさらに活発になることを期待する」と祝辞を述べた。
岩手医大は、この4月の薬学部の開学に合わせ、知的財産本部を新設。本部の中に設けられたリエゾンセンターが、研究資源と企業ニーズのマッチング、特許出願の支援・管理などを担い、産学官による共同研究や新事業の創出を積極的に推進できる体制を整えた。
地域に根差した産学官連携で、既に実績のある岩手大とは3年ほど前から協力関係にある。連携を強化することで、取り組みをさらに加速させたいという。岩手医大、岩手大間では歯科治療材料のコバルト合金の開発や心臓の機能を測定する「心磁計」の共同研究なども進められている。
両大は今後、産学官連携や知的財産の管理、活用に関して情報を交換し、業務協力。人材育成や研究・教育支援、シンポジウムなどの共同開催を通した産学官連携の普及、啓発などに努める。
岩手医大の人見次郎リエゾンセンター長は「岩手大は文科省の予算も導入され、産学官連携では先進的に取り組んでいる。特に知的財産にかかわる法的な部分を進めていく上で協力はありがたい」と話していた。
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