2007年 5月 4日 (金) 

       

■ 中村茂さんが「野鳥の世界」展

     
  「マグノリア」(キタコブシ・オオルリ・小岩井農場越前堰畔)  
  「マグノリア」(キタコブシ・オオルリ・小岩井農場越前堰畔)  
  盛岡市の中村茂さんの絵画展「野鳥の世界X」が17日まで、同市本宮4丁目のカフェ・クリンゲン・バウムで開かれている。アクリル絵の具とエアブラシで野鳥を描いた作品7点を展示している。

  「マグノリア」は花をつけ始めたコブシの枝にとまるオオルリを描いた作品。イメージの基になったのは、1970年ごろに小岩井農場で実際に見た情景。4月末のみぞれの中、白いコブシの花と青い鳥の組み合わせが鮮烈な印象をもたらした。

  以来、長年描きたいと思っていたが「間違えるとひどい絵になりそう」と警戒していたという。今回は1週間、同市北山に毎日通ってコブシの花を観察して仕上げた。

  長年、野鳥を追っている中で、レイチェル・カーソンの「沈黙の春」に共感。同書の中に出てくる「季節のリフレイン」という言葉は、日本人が本来持っていたものだと強く感じた。

  春夏秋冬、季節は間違いなくその順序で繰り返す。雪の中に黄金色のマンサクを見て春を感じ、その後アズマイチゲ、キクザキイチゲが咲くころには、オオルリやキビタキの渡りが気になる。フキノトウやタラの芽を食べて、春の気配を体内に取り込むことで元気になる。「今年もここまで生きた」と実感する瞬間だ。

  馬力で描いていた若いころと違って、今は四季の巡りに感謝しながらの制作。季節の息吹を感じさせるような「春風みたいな絵を描きたい」と思っている。

  中村さんは日本ワイルドライフアート協会会員、日本野鳥の会会員、中村パース研究所主宰。現在、小学校の自然観察クラブの指導、地域探鳥会の派遣リーダー、観察会リーダーなどを担当。

  午前11時から午後9時(ラストオーダーは同8時)。最終日は午後8時まで。月曜定休。同市本宮4丁目20の6、電話番号019−656−5606。

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