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近藤克さんと「Skin20070412」 |
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岩手大学教育学部芸術文化課程造形コース教授の近藤克さん(56)の個展「色彩の形相」が27日まで、盛岡市清水町の旧石井県令邸で開かれている。ここ10年来の創作活動を代表する油彩画20点を発表。人の内面に迫る作品群が旧県令邸の重厚なたたずまいと呼応し、新鮮な雰囲気を醸し出す作品展となっている。
近藤さんが長くテーマとして取り組んでいるのは「人間とは何か」。人間の感情や哲学的な思想を、色に込めて表現する。赤は「先のない悲しみ」、緑は「自然や誕生、始まり」、黄には「狂気、危険な感情」、白には「終わりが始まりであり始まりが終わりであるような死生回帰」「無と有の表裏一体性」などが表現されているという。
「Skin20070412」(162センチ×130センチ)は、淡い赤や白の下絵の上に、明るいグリーン、濃いグリーンが躍動的に載せられている。束縛から解放された内面を表現。絵筆は使わず、独自の画材を使い、ラフなストロークで描いている。描きたかった自身の内面と描くのに用いた道具の生み出す表現の偶然性が「うまく一致した作品」。
「Skin(肌)」という表題は性的な部分を含め人間そのものを象徴する。「人の心の内面が解放されてなければ、物事の本当の姿は見えない。事物がちゃんと見えていますか」というメッセージを込めた。
「emotion20070331」(92センチ×162センチ)は、さまざまな赤で扇状に広がる曲線を描いている。絵の具の盛り上がりや濃淡のメリハリが印象的。「感情の中でも知的で計算された部分を表現した。先のない悲しみの中であっても、話し合って理解し合える部分があるように…」。
近藤さんは千葉県出身。東京芸大大学院博士課程単位取得満期退学。岩手大で研究指導のかたわら作品を創作、発表している。「どこまで自分自身を解放することができるか。狭い中での表現では一部分の人にしか受け入れてもらえない。すべての人に共感してもらえるような普遍的な部分を獲得していきたい」と意気込みを語る。
午前10時から午後6時まで。月曜日は休館。問い合わせは県令邸(電話651−1606)、近藤さん(電話621−6570)へ。 |