2007年 5月 6日 (日)
■ 〈衆院岩手1区補選〉民主が階氏を擁立 小沢代表も同席し出馬会見
小沢代表、達増知事らとともに記者会見する階氏(中央)
7月の参院選と同日選が見込まれる衆院岩手1区の補欠選挙に5日、雫石町出身の弁護士の階猛氏(40)が立候補を表明した。階氏はみずほ証券の社内弁護士、東京弁護士会犯罪被害者支援委員会副委員長。民主党は衆院1区から知事に転身した達増拓也氏の後継として階氏を擁立し、小選挙区制施行の96年から4期占めてきた国会議席の確保を狙う。階氏は同日、盛岡市内で記者会見し「小沢内閣の実現と達増県政の発展のために頑張りたい」と表明。金融と法曹で培った識見を国政と郷土に生かす決意を示した。
階氏は盛岡市のホテルメトロポリタン盛岡で小沢一郎党代表、達増知事、民主党県連の工藤堅太郎代表、平野達男副代表らとともに記者会見した。
盛岡一高で達増氏の後輩にあたる階氏は、盛岡や母校の思い出に触れながら「岩手の素晴らしい人たち、素晴らしい環境に皆さんが誇りを持って頑張れば、今、格差社会と言われている格差は全く問題なく解消できる。またそうなるよう微力ながら故郷のために働きたいと思っていた。今回このような機会を与えられ、生まれ育った雫石や盛岡広域圏のために働けるのは願ってもないこと」と郷土愛を口にした。
「わたしの専門は金融と法律。国会は金融と法律の構造改革のまっただ中で、よりよい制度を打ち立てることが急務となっている。そうした中でわたしの力が少しでもお役に立てればと心から思い全力を尽くす。わたしにとって小沢さんや達増さんという郷土の誇れる先輩の薫陶を受けながら成長していけるのは望外の喜び。2人の力を借りて一生懸命能力を高めたい」と話した。
階氏は盛岡一高、東大法学部卒、日本長期信用銀行に入行し、02年には同行を休職して司法修習に入り03年弁護士登録した。高校、大学で野球部で活躍し、弁護士としては契約法務、訴訟対応、M&A対応などに携わっている。
立候補を決意した理由については「大学を卒業してから民間企業に勤め、その中で弁護士活動してきたが大学を卒業する時点で公務員への志望があり、公共の利益のために働きたいという意欲を持っていた。そのためには力を蓄えなくてはならない。自分なりに目標を立て、長くはかかったが司法試験に合格することができ、この時点で多少なりとも自分に自信がついた。その中で達増先輩から話をいただき決断した」と話した。犯罪被害者支援を弁護士としてのライフワークとしている。
具体的な政策としては「ひとつは格差是正、東京に住んでいると常々感じるが能力よりイメージや個人のモチベーションなどで差が付いてくる。ともすれば額に汗をかく仕事より企業買収で楽をしてもうけようという風潮があり、それが報われるような状況が格差社会につながっている。一方で岩手の人たちの能力、風土は本当に20年以上岩手を離れて暮らしていても誇れると感じている。格差は絶対縮められると思うし、解消しなければならない。銀行証券で16年働き、金融の手法と経験を地域経済の円滑な資金供給の方策の確立に役立てればと思う。弁護士として弱者に対応する法制度の確立をやっていきたい」などと述べた。
4月の県議選盛岡選挙区で民主党の議席が2議席と伸び悩んだことについて達増知事は前1区支部長として「民主党への有権者の期待は衰えておらず、落選した県議候補が得票した数を合わせると決して小さい数字ではないので、関係者が結集して戦える」と取材に答えた。
同補選にはこれまで自民党新人の玉沢正徳氏(35)、無所属新人の勝政康臣氏(53)が立候補を表明しており、階氏の表明で3人目。
【略歴】階猛氏(しな・たけし)82年雫石中卒、85年盛岡一高卒、91年東大法卒、日本長期信用銀行入行、98年同行法務部長代理、03年弁護士登録、同年新生銀行法務部次長、07年みずほ証券総合企画部経営調査室。雫石町出身、40歳。
本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:
hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします
トップへ