2007年 5月 8日 (火) 

       

■  〈グラフ〉峠がにぎわった日 山屋ミズバショウまつり

     
  観客の笑いを誘った一八と一八嬶(かかあ)が問答するシーン  
 
観客の笑いを誘った一八と一八嬶(かかあ)が問答するシーン
 
  紫波町の第4回山屋・峠ミズバショウまつりが3日、同町山屋の峠の広場で開催された。山屋夢楽(むら)づくり実行委員会(吉岡正一委員長)の主催。開花が遅れていた約20アールのミズバショウ群落が見ごろを迎え、広場の舞台では国指定重要無形民俗文化財の山屋田植踊の上演と産直市も開かれた。大勢の来場者で峠がにぎわいを見せた。

  山屋峠は、紫波町と盛岡市砂子沢との境近くに位置し、林道沿いに7世帯の集落がある。

  地域は標高約500メートル。春には自生するミズバショウ群生地で、秋には山祗(やまずみ)神社で山屋ふるさとまつりを開いている。

     
  木道を歩いてミズバショウの群生地を観察する行楽客  
 
木道を歩いてミズバショウの群生地を観察する行楽客
 
  この日は朝から好天に恵まれ、ミズバショウの群生地に隣接する道路沿いの広場には、行者ニンニク、花ワサビ、タラボ、シドケ、コゴミなどの山菜を並べた産直コーナーが設けられた。そばもち、焼き魚、そばなどの屋台コーナーも登場した。

  午前10時のまつり開始前に盛岡からツアー観光バスが到着。一般の参加客はシャトルバスで会場入りした。雑木林を整備したミズバショウ群生地には高さ1メートルほどの木道が整備されている。今年はさらに木道を延長して整備した。地元や盛岡など県内外から訪れた行楽客を、仏炎苞(ぶつえんほう)に覆われた真っ白なミズバショウが歓迎した。

  披露された山屋田植踊は同保存会の平舘良孝会長、会員23人で構成。午前11時と午後1時からの2回上演。演目は前口上、苗代拵(こしら)え、仲踊り、早苗振(さなぶ)り仕度、三番叟(さんばそう)、仲踊りと早乙女など10演目の中から披露した。

  花がさをふる早乙女役は、女装した男性と年少者4人が組んで踊る仲踊り。家族総出で田植えをする様子を表現した。早乙女を励ます道化一八の演技に大爆笑だった。

     
  山屋田植踊の演技に大爆笑の観客たち  
 
山屋田植踊の演技に大爆笑の観客たち
 
  地元、山屋出身の細越梢さん(25)は嫁ぎ先の宮古市から毎年ミズバショウまつりに合わせて帰省している。「今まで人が来ない所だったが、まつりが地域の活性化に役立っていると思います。帰ってくるとホッとします」と話していた。

  盛岡から初めて訪れた滝田章さん(69)は「田植え踊りの演技を見ていると一生懸命さが伝わりました。素朴な感じがいいですね。ミズバショウの整備は地域で努力していると感じました」と話していた。

  ミズバショウの見ごろはあと1週間ほどという。

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