2007年 5月 14日 (月)
■ 〈グラフ〉相の沢牧野に牛馬放牧
岩手山のふもと「相の沢牧野」に放された馬
新緑の季節を迎え岩手山のふもとにある滝沢村の村営「相の沢牧野」に8日から11日にかけて馬と牛が放牧された。さわやかな好天のもと、家畜農家などがトラックに乗せて次々と運んできた。馬と牛たちは広い牧野に放されると丘を駆け回り、新鮮な牧草を食べていた。役場職員や畜産農家の人たちも元気な様子にホッとした表情で見守っていた。
放牧されたのは、馬が子馬を合わせて約50頭。黒毛和種、短角牛が約230頭、乳牛が250頭。昨年より1週間ほど早い放牧になる。6月のチャグチャグ馬コ行事に参加してから放牧される馬もある。
受け入れ準備には村役場経済産業部、農林課の職員や監視員など関係者が総動員された。10日には午前9時半の受付開始と同時に、輸送トラックで次々と到着。荷台から降ろされた親馬と子馬は、広い牧草地を一気に駆け抜けて丘を上っていった。
牧草地を元気に駆け回る短角牛の子牛
この春、生まれて間もない短角牛の子牛たちも母牛の近くで駆け回り、狭い畜舎からの解放感に満ちあふれていた。
翌日は牧野の中心部にある監視所で乳用牛の放牧受け入れが行われた。大型輸送トラックから降ろされたのは生後6カ月以上のホルスタイン。獣医師が健康状態を確認。
職員たちは牛の耳と首もとにかけられている黄色の登録ナンバーを1頭ずつ名簿と照らし合わせてチェックした。ベテラン職員は牛に話しかけるようにして手際よくパドックに誘導していた。
しかし中には、体重検査を拒否して立ちすくむ牛の尻を押したりして悪戦苦闘する光景も。
牛(ホルスタイン)の尻を押してパドックに誘導する西村愛さん(左)
今年初めて同牧野に乳用牛を放牧した盛岡市玉山区門前寺の一戸昌孝さん(62)、智さん(29)親子。昌孝さんは「これまで他の牧野に放牧していたが今年から息子に任せることにした。ここは地形も良く環境も文句なし。開牧も早くていい場所です。初めてのケースで秋まで見てみたい」と話していた。
役場に就職して10年になる農林課の西村愛主査(32)は「牛、特にホルスタインは大好きです。そばにいるだけで癒やされる」という。牧野の存在を知ってから農林課を志願。昨年から念願の畜産担当に配属された。「牛を飼いたい」と、モーぞっこん。
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