紫波町の照井顕さんの藍(あい)書展「あいの手がき」が21日まで、盛岡市つなぎの盛岡手づくり村の染屋たきうらで開かれている。19歳で他界した安食未央さんの詩作品を、照井さんが書で表現した作品約40点が展示されている。
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安食未央さんの詩を照井顕さんが書いた作品 |
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安食さんは1975年、盛岡市生まれ。12歳ですでに「将来は詩人になりたい」と夢を持ったが、94年1月に他界。8歳から19歳までに書いた作品を収録した詩集「予約席」は同年12月に発刊された。
照井さんは今回、自作の詩書を展示しようと考えていたが、安食さんが残した詩集に出合って感激。急きょ、安食さんの詩の書作品化に取り組んだ。
「水の世界」は今展で一番気に入っている作品。「水は旅して/どこへゆくのか/全く知らず/あてもなく/ただ流れ去る/水は永遠に続く」(一部)と、堂々とした線で表現。
一方、細い筆で繊細に書いた作品も。「人間て孤独だね/出会ったり/別れたり/再会したり/かわいいね/愛らしいね」(一部)、「桜のような誰れにでも好かれる心には及ばないから/梅のような人の幸せを見守る心をもちたい」。
今回は藍染め工房が会場だったため、藍色のインクを使った制作に初めて挑戦。墨のような濃淡は出ないが、藍色独特のほっとする感じが出たかなと思う。
四季折々の自然と真剣に向き合いながら、感性を研ぎ澄ませてつづった安食さんの言葉が、照井さんの筆で新たな命を吹き込まれている。
安食さんについて「繊細で照れ屋で思うように自分の意思を人や学校、社会に伝えられなかったこともあり、詩によって自分のある部分を真剣に表現しようとした少女だった」と照井さん。「若い人たちに安食さんの詩を紹介したい」と話す。
午前10時から午後5時まで。会場前で開かれる「あいのしらべコンサート」には、照井さんが盛岡市内で営むジャズスポット「開運橋のジョニー」で演奏しているバンドが出演する。19日は午後2時、20日は正午から。
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