■ 美しさプラス食感 ホワイトアスパラガスのハウス栽培に成功
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グリーンアスパラに比べて食感のよさと見た目の美しさが人気のホワイトアスパラ
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盛岡市と近郊に住む人たちのグループ「種の会」(会長・佐藤政行種苗の松浦健一社長、会員31人)が、ホワイトアスパラガスのビニールハウス栽培に成功した。手間と技術を要したこれまでの「土盛り」という栽培方法に比べ効率は格段にアップ。同会ではこの栽培方法を県内に広めながら、ホワイトアスパラを使ったレシピの研究などを進めていきたいと話している。
ホワイトアスパラはグリーンアスパラと同じ品種で、光を当てずに育てたもの。栽培方法は若芽の上に土を被せて育てる「土盛り」が主流だった。
同会では昨年から、会の関係者が所有する同市羽場の畑の一画を借りて、ホワイトアスパラの実験栽培を開始。長さ8メートルの1畝を使って黒いフィルムで覆った黒マルチ、土盛りのほか、完全遮光性フィルムで覆ったフィルムホワイトの3種類の方法を試した。
黒マルチは光が入って黄緑色になってしまったが、ほかの2種類では栽培に成功。その結果を受け、今年は土盛りよりも簡単な完全遮光性フィルムを使ったビニールハウスでの栽培を決めた。
長さ18メートルの2畝からなるビニールハウスを設置したのは4月末。光を入れないようにして育て、5月4日から収穫を開始。31日までに太いもので直径2・5センチにもなる立派なホワイトアスパラ約500本(約8キロ)がとれた。6月上旬まで収穫は続く。
ホワイトアスパラは缶詰にしたものが知られているが、首都圏を中心に高級料理の食材として生のものが求められているという。同会事務局長の上野貞茂さんは、その価格はグリーンアスパラの3倍以上と試算する。
「ホワイトアスパラのビニールハウス栽培は全国的にも初めてではないか。同栽培では安定した収穫量を確保できるので、現在グリーンアスパラを作っているところにもホワイトアスパラの生産を勧めたい」という。
会員の小林芳弘さん(盛岡大学短期大学部教授、盛岡調理師専門学校長)は「ものを食べたときに大事なのは味だけでなく、かみ応えやのど越し。ホワイトアスパラは歯応えがしっかりしていて、食感が素晴らしい。見た目も美しい。せっかくいい食材が岩手にあるのに、眠らせておくのはかわいそう。作り方を普及したい」と意気込む。
小林さんは今回収穫したホワイトアスパラを、短大や専門学校の授業の中で使いながら周知していくつもりだ。
同会は2004年に「食に関係のある人たちを結び付けること」を目的に発足。メンバーは栄養士や調理師、農家や青果店など多彩。月に1度の例会で勉強を深めている。同会では今後もホワイトアスパラの実験栽培を続けていくとしている。
問い合わせは佐藤政行種苗の松浦社長(019−638−5411)か、上野さん(019−651−2950)まで。
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