岩手大学開学記念講演会は2日行われ、前知事の増田寛也氏が「岩手県の可能性」と題して講演した。外側から見た本県の魅力と課題、人口減少社会における地域社会のあり方などについて幅広く論じた。増田氏は「時には外部の声にも耳を傾けながら、自分の住んでいる地域に自信を持つことが大切だ」と、県民へメッセージを送った。
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本県の可能性について講演する増田氏 |
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地方分権改革推進委員会の委員長代理として、現在は東京住まい。約1カ月ぶりの岩手について「さわやかな気候でリフレッシュできる。東京とは違う野菜の味の濃さなど、岩手の食材はうまかったと改めて実感している」と感想。ふるさと納税制度についても「納税と行政サービスの関連から、理論上は難しいと思うが、心情的には理解できる」との見解を示した。
講演では「岩手県の可能性」をテーマに地方分権、環境、農業、工業など幅広く論じる中、特にも環境問題での岩手の可能性を示唆。「省エネルギー技術、自然エネルギー活用の2点を面的に展開する際に、日本が世界をリードすることになる。中でも岩手県が重要な位置を占めることになるのでは」と展望した。
さらには地方分権や地域連携とも関連させながら「道州制の議論は必要だが、県民の生活がどのように豊かになるかを考え、関係者が時には自己を捨てて取り組まなければ機能しない。この中で環境問題はボーダレスであり、地域連携の要点になるだろう」と述べた。
増田氏は、農業や工業など本県の産業における課題についても論じ、特にも自動車工業について「まだ地場企業の足腰が強くなっていない。企業サイドから見て魅力のある基盤技術の層を厚くすることが工業力の強化につながるのではないか」と展望を述べた。ほかにも農業や建設業振興、医療などについても12年間の知事経験から得た見識で、本県の将来に向けてアドバイスした。
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