2007年 6月 6日 (水) 

       

■  参院選告示まで1カ月 現新4人の争いへ

 参院選の公示が見込まれる7月5日まで1カ月を切った。岩手選挙区(改選1)には自民党が松下政経塾出身の新人千田勝一郎氏(36)、民主党が再選を目指す現職平野達男氏(53)、共産党が県委員会副委員長の新人若山明夫氏(55)、社民党が前盛岡市議の新人本宮秀孝氏(61)の擁立を決めている。本県選挙区では、比例区の得票に全力を挙げる公明党以外の主要政党が激突する構図が濃厚。各立候補予定者は統一地方選後から本番に向けた準備活動を活発化させているが、国会が参院選をにらんで政局の様相が高まっており、年金問題などを争点に政党対決はいよいよ熱を帯びてくる。

 これまでに選挙区での立候補を明らかにしているのは4人。民主王国と言われ、旧自由党の時代を含め国政選挙で勝利を重ねてきた民主党。再選を期す民主党の平野氏に、千田氏、若山氏、本宮氏の3新人が挑む構図となりそうだ。

  千田氏は5月からの党県連青年局の県内キャラバンでは6月1日まで旧市町村単位の58カ所で街頭演説。後援会支部を徐々に立ち上げ組織作りにも力を注ぐ。自力のほか国会議員や県議らの後援会、党支部の協力を得て拡大を図っている。

  千田氏は「公示には(現職と)勝負できるところまで持っていきたい」と意気込む。県連顧問の鈴木俊一衆院議員は全国の戦いを剣が峰と称し、岩手は「現職に対する挑戦でハンデキャップがあることを認識し運動量が足りなくてスタート台の差で判断されることのないようにしなければ。反転攻勢のきっかけにしたい」と、民主王国の打破を目指す。

  平野氏は統一地方選挙後、達増県政誕生の余勢をかって自身の選挙にシフト。あいさつ回りと5〜6月は後援会拡大役員会による組織体制の強化に力を注いでいる。

  平野氏は自身の県民への恩返しととともに「絶対に勝たなくてはならない。小沢一郎代表率いる民主党にとって天下分け目の戦い、政権交代も視野に入れた選挙。(同日選の衆院1区補選と)岩手では2つ勝たなければ意味がない」と政権交代に向けて力こぶ。工藤堅太郎県連代表も「小沢代表のおひざもとで絶対に負けられない選挙」と繰り返し、衆参両選挙に県連の総力結集を図る。

  若山氏は公示前の総決起集会と位置付ける8日の党講演会に向け、5月中旬から第2回の県内キャラバンを展開中。党は政治とカネの問題、年金問題などで安倍政権の責任を問う姿勢を一層強めていく。

  菅原則勝県委員長は「確かな野党が今こそ必要だということをこの1カ月の間で言っていきたい」と力説。党に好材料という認識と同時に「自民か民主か、とりわけ岩手は民主王国ということで知事自身も民主から離れきれない。自民と民主の二大政党の激しい戦いの状況にある、最も厳しさを持っている県」と受け止め、戦略を練っている。

  本宮氏は県内3巡目に入り、公示までに4巡する予定。県連は同日選となる衆院1区補選の擁立を見送り、参院選に1点集中した選挙態勢で比例区を合わせた党勢拡大に臨む構えだ。小原宣良代表はこと憲法問題に関して「要するに戦争が良いか悪いか」で護憲の立場をストレートに訴えて政党の区別を引き出し、党の存在意義を高めていく考え。

  本宮氏は国民投票保護法案の可決以降「1カ月ぐらいで特にがらりと変わった感じ」と追い風を実感。今回は社民党を応援するという他党支持者の励ましも受け、安倍政権に歯止めをかける選挙と意を強くする。

  参院選は7月5日公示、22日投票と想定されている。岩手では衆院1区補選が同日選で見込まれる。


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