2007年 6月 7日 (木) 

       

■  上小林雫石町議を逮捕 現金買収の容疑

 4月22日に投開票が行われた雫石町議会議員選挙をめぐって県警捜査二課と盛岡西署は5日午後11時54分、現職の町議で雫石町長山上小林の農業、上小林浩容疑者(60)を公選法違反の現金買収の容疑で逮捕。同町長山中上の農業、中上正栄容疑者(70)を公選法違反の受供与の容疑で再逮捕した。両容疑者を6日、盛岡地検に送検した。同選挙の公選法違反では先月16日に上小林容疑者の運動員ら男女2人と選対本部長を務めた中上容疑者が公選法違反の現金買収で逮捕されており、運動員らの逮捕から始まった一連の公職選挙違反事件は現職町議の逮捕まで発展した。

 調べによると上小林容疑者は4月22日執行された雫石町議選で、自己のための投票と投票のとりまとめのための選挙運動報酬として現金数十万円を中上容疑者に供与した疑い。中上容疑者は趣旨を理解した上で上小林容疑者から現金の供与を受けた疑い。

  上小林容疑者は同選挙で594票を獲得して当選。現在5期目。03年5月から05年5月まで議会運営委員長、05年5月から07年4月まで盛岡広域行政事務組合議会議員などを歴任。先月の臨時議会で副議長に就任したが、運動員らの逮捕を受け同29日に「一身上の都合」で副議長の辞職願を提出、受理されている。

  雫石町議会事務局によると同町で現職の議員が逮捕されたことは、事務局が把握している限りでは初めて。町内でも現職議員の逮捕を驚くとともに恥じる声が聞かれた。

  50代の女性は「政治的に町を良くしようと本当に考えているのならお金のやりとりはないはず。議員を含め町民も意識を高めなければならない。今回はいい機会になったと思う」と町のためにもクリーンな政治を望んだ。農業の男性(77)も「びっくりしている。地元の住民として何とも情けない。お金の力を使って選挙をやるのは良くないこと」と話した。

  議会運営委員長の伊藤哲夫議員は「議員としてやるべき行為ではない。お金のある人でなければ議員に立てなくなる」とコメント。また一議員としての立場から「議会としての姿勢も問われることになる。本人も捕まっている以上、本来であれば議員の辞職勧告決議を出すべきだと思う」と話した。

  公職選挙法では当選した候補者自身がその選挙の選挙違反で有罪となった場合は、いくつかの例外的な場合を除き、刑が確定した時点で当選が無効となるとともに一定期間、立候補に制限がかかる。

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