2007年 6月 8日 (金) 

       

■  コムスン影響さほどか ほかにも事業者多く、盛岡市「問題少ない」

 厚生労働省が訪問介護最大手のコムスン(東京都)の全国の介護事業所の新規指定と更新を2011年12月まで行わないよう都道府県に通知した問題で、同社の親会社のグットウィル・グループは7日までに、コムスンの全事業を同グループの日本シルバーサービス(NSS)に譲渡し、継続させる方針を発表した。同社は8日、担当者を派遣し、県や盛岡市に事実関係を説明する予定。今後の事業展開については「検討中」(コムスン広報室)としている。

 県長寿社会課などによると、県内にはコムスンの介護指定事業所が盛岡、大船渡、北上、釜石の4市に合わせて20ある。このうち2011年12月までに指定の有効期限が切れるのは8事業所。4事業所は有効期限が来年3月末に迫る。

  NSSがコムスンの事業を引き継ぐ場合は、コムスンの事業所を廃止したうえで、NSSの事業所が新たに申請して指定を受ける必要があるが、県に対して同社からの具体的な説明は「まだない」という。

  盛岡市内ではコムスンの10事業所が指定されていて、4月は218人が訪問介護などのサービスを利用した。2011年12月までに指定の有効期限が切れるのはコムスンの盛岡南ケアセンターと同岩手中央ケアセンターの訪問介護。この2つの事業所の4月の利用は160人だった。

  5月に介護事業所の指定権限を持つ盛岡地方振興局と市が合同で指導監査を実施したが、市内の事業所では指定の取り消しに該当するような問題はなかった。

  同市介護高齢福祉課は「指定の有効期限内は通常通り、サービスを提供できる。今のところ利用者からの相談などは寄せられていない。会社側から正式な説明を受けたうえで各事業所やケアマネージャーに詳しい情報を提供したい」としている。

  市内には訪問介護事業所が58カ所あるため、利用者が介護サービスを他事業者へ変えなければならなくなったとしても「移行については問題が少ないのではないか」と見ている。

  同市内のコムスンのケアセンターのスタッフは「われわれも何が起こっているのかよく分からない。業務は通常通り続けている」と話していた。

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