2007年 6月 12日 (火)
■ 〈政務調査費〉運用の問題点認める 盛岡市議会議長が見解
政務調査費について検討委設置を確認した盛岡市議会の幹事長会議
盛岡市議会の工藤由春議長は11日、政務調査費をめぐる一連の指摘を踏まえ「使途については条例、施行規則に基づく基準はあったが、会派によって(運用は)まちまちだった」との議長見解を議員全員協議会で示した。運用の問題点を議員に表明したもので、議会としてなんらかの対応を図る必要があることを示した。これに先立って幹事長会議が開かれ、工藤議長は政務調査費の使途についての検討委員会を早急に設置することを提案した。6月定例会中に設置される見通し。(9面に関連記事)
同日の幹事長会議では検討委の構成、設置時期などについて具体の協議は行われなかった。メンバーに有識者など外部から委員を招へいする考えはないという。検討委設置で指摘された問題点の把握と使途基準の具体化などを検討することになりそうだ。幹事長会議は正副議長と交渉5会派、公明の代表が出席。事務局が立ち合って非公開で開かれた。
この協議を受け工藤議長は全協で「使途については条例や施行規則に基づき、各会派で明確な基準がなくまちまちだった」と議会としての反省の弁を述べた。
これに対して豊村徹也氏(新盛同志会)が「明確な基準はあった。経理責任者、幹事長会議で経理基準、運用などで注意、指摘している。個別の適用は会派の解釈に任せていた、というのが正しいのでは。正確を期すべきで、ろくな基準もなく使っていたとの誤解を与えかねない」と反発。
工藤議長はこれを受け入れ「明確な基準はあったが、会派で(使途は)まちまちだった」と訂正した。終了後、報道陣の取材に工藤議長は「市民に開かれた議会として、えりを正していかなければならないし、グレーでいいのではなく理解を示してもらうようにしたい」と述べた。
新盛同志会からは「他の議員の支出は情報公開請求しなければならない。その中で検討委を設置して何を検討するのか」と疑問も出ている。
庄子春治氏(共産)は「当会派は会派間の申し合わせの中で現時点では適切に(使途が)整理されている。昨今の市民感覚によっては申し合わせ事項の見直しが必要だろう。申し合わせ自体は市民の判断による」と説明する。
旧議会改革フォーラムの伊勢志穂氏(改革)は「基本的に飲み食いには使用していない。支持者に会費なしで弁当を提供するのは公職選挙法に抵触する。ただ政治活動と調査活動の区分は曖昧模糊(あいまいもこ)。求められても答えがあるようで、ない。議会への不信感を残さない解決のために、検討委の出す結論は大きい」との認識を示した。
事務所費については、旧明政会が合流した盛友会で新盛同志会離脱組との間で、政務調査費からの支出が議論されている。旧新盛同志会は会派分室としての事務所費支出は認めてこなかった。佐藤栄一幹事長は「現在協議中」とのみ答えた。
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