2007年 7月 1日 (日) 

       

■ 人が乗っても宙に浮く 超伝導でデモンストレーション

     
  直径60センチの磁石円盤の上に立ち人体浮上を体験する来場者たち  
  直径60センチの磁石円盤の上に立ち人体浮上を体験する来場者たち  
  「本当に宙に浮いてる!」。芝浦工業大学(東京都江東区)の村上雅人教授らが開発した新しい超伝導複合体を使った人間浮上のデモンストレーションが6月30日、盛岡市盛岡駅西通のアイーナで行われた。直径60センチの磁石円盤上に大学生や子供たちが乗ると、少し押しただけで円盤が回転。宙に浮いた。大人の男性2人が乗っても大丈夫で新材料の超伝導パワーを見せつけた。

  同大の創立80周年記念事業地域フォーラム07盛岡の会場で行われた。盛岡市出身の村上教授と岩手大学発のベンチャー企業LEVI(佐々木修一社長)などが共同開発した超伝導体の効果を紹介するのが目的。

  磁石円盤の下には液体窒素を注入した超伝導体の円盤があり、何もない状態で磁石円盤が超伝導体と5センチの間隔で宙に浮いた。

  乗せた重量によって間隔は変化するが、実験では重さ300キロまで円盤を宙に浮かせることができた。村上教授は実際にはもっと重量のある物体を乗せても大丈夫と説明する。それでも相撲取りが乗ったときには間隔が2センチになったという。

  来場者は次々と人体浮上を体験。その脇で村上教授が原理や実用化例などを紹介していた。蓄エネルギー機能による電力供給にこの技術が米国で実用化されているという。

  岩手大学工学部材料物性工学科4年の三浦崇さん(21)と佐々木陽光さん(21)も人体浮上を経験。三浦さんは「回転が速くなって目が回った。下から押し上げる力を感じた」、佐々木さんは「大学でも超伝導を見るが、これだけのものは見たことがない」と興奮気味。今後の研究を深めようとフォーラムにも出席した。

  フォーラムは環境問題に超伝導を含む先端技術が貢献しており、それらを一般に広く紹介、周知するのが狙い。村上教授は「一般に知れわたっていないことを痛感する。これをきっかけに科学の道に進みたいと思う人も出てくれば。やはり百聞は一見にしかず」と話していた。

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