2007年 7月 9日 (月)
■ 〈グラフ〉岩手山にどっと登山者
岩手山(2038メートル)の山開きが1日に行われた。この日は早朝、山のふもとは厚い雲に覆われたが8合目からは雲海上に。雫石町(網張)、滝沢村(馬返し)、八幡平市(焼走り)各登山口では山開きの神事が行われ、県内外からの山岳関係者や一般登山者が山頂を目指した。
前日の夜、8合目にある避難小屋で登山者の受け入れ準備を終えて、夕食をとる山岳協会の仲間たち
岩手山の8合目にある避難小屋には、県から依託を受けて管理する県山岳協会の仲間たちが6月初め、シーズン中に使われる資材を荷揚げした。小屋の掃除も行われ、宿泊登山者の受け入れ準備に追われた。
山開き前日の夜は、この道60年になる県山岳協会顧問で南岩手山岳遭難救助隊の隊長、四戸寛次郎さん(74、盛岡市南青山町)、県山岳協会普及部の植田瑞穂さん(60、同市夕顔瀬町)ら各山岳協会の仲間が集まってシーズン中の安全対策などについて話し合った。
現役バリバリの四戸さんは「山小屋は皆さんのおかげで去年より1日早く使用できるようになりました。登山者には安全な登山指導と監視員として緊張感を持って携わってください」などと激励した。
1日午前4時10分の日の出を期待していたが、避難小屋からは濃霧で望めなかった。各登山口では午前6時すぎから一斉に登山開始。馬返しコース(5・5キロ)は、一般登山者で約4時間から5時間の道のり。
厳しい風雨に耐えながら岩手山神社奥宮に近い場所で咲き誇るコマクサ
標高が高くなるにつれて紫色のシラネアオイや白色のチングルマ、岩場に生えている淡紅色のイワカガミなどの高山植物とウグイスの鳴き声が登山者を歓迎した。20キロ以上になった機材が重く肩にのし掛かった。足場の確保に苦労しながら一歩、一歩登った。7合目にたどり着くと視界が広がり、難所を越えた達成感とともに疲れも吹き飛んだ。
火口壁のお鉢から山頂まで立ち並ぶ三十三観音石像の一基
8合目にある避難小屋前の清水で、のどを潤す登山者。9合目の不動平から、火口壁お鉢に立ち並ぶ三十三観音石像が目に飛び込んでくる。中央火口丘の妙高山、地震などで崩れている岩手山神社奥宮の石造と鳥居が目立つ。
正午に合わせて山頂にたどり着いた八幡平市、雫石町、滝沢村3市町村の登山隊は、ピッケル交換と万歳三唱で山開きを祝った。
還暦を前に岩手山の初登山に挑戦した本間典さん(58、盛岡市本町通)と、8合目付近で出会った。「還暦までの思いをできるだけ達成したいと挑戦しました。それまで岩山を散歩したりして足腰を鍛えて準備万端。8合目までは何とか来ました」と目前の山頂を目指していた。
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