2007年 7月 11日 (水) 

       

■  参院選あす公示 岩手選挙区は4人の争い

 第21回参議院選挙は12日公示される。天下分け目の戦いと称される政治決戦。与野党が参議院勢力の上で勝敗を重要視しているのが29ある一人区。岩手選挙区もその一つで、自民、民主、共産、社民の4政党が擁立する公認候補による争いが確実となっている。今選挙は年金問題をはじめ、閣僚の問題発言、再び政治とカネの問題の浮上など与党には逆風の中で突入する。安倍政権、野党第一党民主の小沢体制が共に初めて臨む本格的な全国選挙となり、結果は安倍政権の長期化、あるいは政権交代へのそれぞれの試金石となる。投開票は29日。

 選挙区に立候補を予定しているのは、松下政経塾出身で元商社員の自民新人千田勝一郎氏(36)=公明推薦、再選を目指す民主現職平野達男氏(53)=国民新党推薦、共産党県副委員長の共産新人若山明夫氏(55)、元県議で社民党幹事長の社民新人伊沢昌弘氏(60)の4人。ほかに出馬の動きはなく、現職に3人の新人が挑む構図が確定的となっている。

  千田氏は自民党県連が初めて実施した候補者公募で合格した。海外経験が豊富で、松下政経塾では主に外交・安全保障を研究した。

  政策に、背筋の通った外交、市民レベルの交流促進などで「誇りの持てる日本、世界に信頼される日本」を目指す。岩手など地方と中央との格差是正のため社会資本の整備、地域産業の振興、攻めの農林水産業などを通じて「夢を語り、笑顔で暮らすことができる岩手」づくりに取り組み、「子供からお年寄りまで、安全・安心な暮らし」を掲げる。

  平野氏は6年前、農林水産省官僚から転身し当時自由党で初出馬し初当選。「課題の多さを発見した6年間でもあった」と、課題解決、政権交代のためさらに1期と決意した。

  人口減少社会に適合した制度へと、発想の転換を強調した上で、政策として「財政再建、持続できる社会保障制度の確立」「自立に必要な自治体財政力の強化」「誇りの持てる農林水産業の確立」「地域経済の原動力である産業の活性化」「環境を守る資源循環型社会の創出」を挙げている。

  若山氏は3年前の通常選挙に続いての再挑戦。その後、県全般の党務にもかかわり、全県候補として3年前に比べ有権者に浸透している。すそ野を広げる戦いを図っている。

  「暴走とも言える」と安倍自公政権との真っ向対決を強調。貧困と格差を打開し、憲法9条の堅持という党の主張を前面に▽「庶民に大増税、大企業と大金持ちに減税」の逆立ち税制をやめ、血税のムダ遣いをなくす▽消費税増税なしで暮らしの財源を確保する▽緊急福祉1兆円プランの実現−などを訴える。

  伊沢氏は、当初の候補予定者の擁立断念を受けて6月13日に急きょ擁立が決定。党県連合の非常事態に、盛岡市議1期、県議3期の政治経験を買われた。

  社民党も安倍政権との真っ向対決の姿勢。護憲県連盟議長でもあり、憲法を変えようという安倍首相にストップを掛ける立場を鮮明に示す。▽全体主義教育に反対▽地方交付税制度を堅持し、地域自立に法整備を含めて支援▽労働法制の見直し−などを掲げ、憲法を暮らしと平和に生かし、格差のない安心の社会を唱える。

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