第21回参議院選挙は12日公示される。岩手選挙区(改選数1)に立候補を予定しているのは、松下政経塾出身で元商社員の自民新人千田勝一郎氏(36)=公明推薦、再選を目指す民主現職平野達男氏(53)=国民新党推薦、共産党県副委員長の共産新人若山明夫氏(55)、元県議で社民党県幹事長の社民新人伊沢昌弘氏(60)の4人。いずれも事務所を置く盛岡市内で第一声を挙げ決戦に入る。ほかに出馬の動きはなく4人の争いが確定的で現職に3人の新人が挑む構図となる。天下分け目の夏の陣は、逆風下にある政権与党の自民、公明両党と、政権交代に向けた最大の好機と意気上がる民主を筆頭とする野党とが比例票の獲得を含め、熱い戦いを繰り広げる。県人では比例区で民主から元県議藤原良信氏(55)が出馬する。(9面に関連記事、8面に選挙人名簿登録者数)
千田氏は昨年10月、党県連の公募で候補者に選ばれた。旧胆沢町に本籍を持つが、最初は単身で岩手に乗り込んだ。民主王国の本丸・衆議院4区での拠点づくり。与えられた試練に千田氏は自力で挑み、党が支部組織、国会議員や県議の後援会組織などが動いて全県区の選挙態勢を整えていった。
「水沢は最後に残ったが、3、4区で外堀を埋めることができたと思う。盛岡がおそらく決戦場になり、攻略をしっかりやっていきたい。党は逆風でさらに厳しいが、党の変わらなければならないところを若い力で変えていきたい」と千田氏。
盛岡市開運橋通の事務所で午前8時半から出陣式、同9時ごろから事務所前で第一声を挙げる。
平野氏は昨年8月8日、党公認が決定。統一地方選の知事選や県議選の支援が表面上の活動だったが、実際は来たるべき参議院選の有権者の目に触れ、知名度を高めた。衆議院1区補選の党候補決定後は二人三脚で1区内を集中的に回るなど、政権交代に向けた衆参双方の勝利を事あるごとに訴えてきた。
小沢代表が、仮に与野党逆転できなければ「わたしが政治の場で働く余地はない」と引退覚悟の発言をした8日。平野氏は「与野党逆転に確信があるのだろう。決意を固めて臨む覚悟。決意を受け止め、同じような気持ちで戦わなければ」と意を強くした。
同市菜園の事務所で午前8時から出陣式、同9時ごろから事務所前で第一声を挙げる。
若山氏は昨年8月下旬、出馬表明した。3年前に続いての挑戦。統一地方選で一時休止の形にはなったが、表明以来、全県を回って集会や街頭演説などに臨んできた。雇用の問題では青年とひざをつき合わせ、介護施設を訪問して現場の声を直接聞くなど、幅広く活動。6月8日の党演説会は総決起集会と位置付け「たしかな野党」の姿勢を鮮明にした。
若山氏は「有権者の反応が全然違う。貧困と格差が深刻で、平和の問題でも安倍内閣の危険性が有権者に理解されている」と話し、年金問題で「合理的な提案が今政府を動かしつつある」と党の存在意義を訴える。
同市本町通2丁目の岩手医大そばの浅沼ビル前で午前9時ごろ第一声を挙げる。
伊沢氏は当初の公認候補を盛岡市議時代の政務調査費問題で党が擁立断念し、6月13日に急きょ出馬が決まった。同日夜の又市征治党幹事長を招いての時局講演会が出馬のお披露目となり、すぐに組織も新候補者への切り替えに入り、本人も県内を1巡した。
「6月13日の1点負けている戦いの9回裏2死ランナーなしから、ピンチヒッターに立ったつもりで2点を取って逆転したい。こういう思いで県内を歩いてきた。29日まで全力疾走しながら皆さんに逆転ホームランを打ってもらうよう頑張りたい」と伊沢氏。
同市南大通3丁目の事務所で午前8時半から出陣式、午前9時ごろ近くのジョイス明治橋店付近で第一声を挙げる。
立候補の届け出は午前8時半から午後5時まで、県庁12階で受け付けられる。
11日現在の本県の選挙人名簿登録者数は113万3311人(男53万8925人、女59万5016人)。 |