■ 〈参院選〉応援弁士に集票託す 党の顔をアピール
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参議院選公示となった12日、民主党候補の第一声には演説する選挙カーの横に20人を超える党の国会議員、県議らが並んだ。小沢代表にも頼らず「地元で自己完結を」と意を強くする党県連にとって地域の顔として欠くことのできない戦力だ。公示日前日、自民党県連は本県入りが決定した選挙中の大物応援弁士を記者発表した。広くアピールできる大物政治家の遊説は選挙戦の大きな戦力。現役大臣を有する与党の強みでもある。参院選の政党対決の軸となる自民と民主で、対照的な応援弁士。選挙区候補を持つ各党の戦略にどう位置付けられているのか。
自民は中川秀直幹事長が17日に盛岡市などで街頭演説し、20日には小泉純一郎元総理がホテルでの演説会に出席する。さらに党本部と調整中で「県連からは安倍総裁を含めお願いしている」(千葉伝県連幹事長)と大臣クラスの国会議員の岩手入りが濃厚だ。
17日は参議院選と同日選となる衆議院1区補選の告示日だ。全国で熊本と2カ所だけ行われる補選。菊池勲県連幹事長は「補選だから実現できた」と言うが、逆風の与党が天下分け目の参議院選のまっただ中、告示日に合わせて岩手入りするのは大きなインパクトとなる。小泉元総理も退任からまだ1年。自民支持者以外へのアピール度は高い。
いわゆる大物政治家の応援について、菊池会長は「わたしどもの実態を認識して大物を投入して助けようということだと思う」と受け止める。県連は初めて在県執行部体制を取ったばかり。「県議が一丸となって」運動を展開しているが県議だけを見れば13人と民主に大きく水を開けられている台所事情がある。本県の国会議員も2人で、応援は是が非でも欲しいところだ。
民主は13日、急きょ小沢代表が盛岡に1時間ほど立ち寄った。台風の影響で遊説が東北方面に変わり乗り換えの時間を利用して、盛岡市内の候補者事務所を訪問した。今回は有権者の前に出ないお国入り。選挙期間中、小沢氏が遊説のために地元入りする可能性はほとんどないと県連は覚悟している。
佐々木順一県連幹事長は「小沢代表に来てもらわなくても勝てる選挙にしなければならない。政治生命を懸けるという代表の重い決断に、地元も同じような気持ちで臨まなければならない。小沢代表が繰り返し言ってきた草の根選挙を徹底し、こちらで自己完結できるよう目指していく」と話す。
こう言えるのも岩手での民主党の厚い支持基盤があってのこと。同党派の県議22人が分担して党への支持を訴えることができ、自民に数でアドバンテージを持っている。
地元で忘れてならないのは達増知事の存在。代表が来られなくても、岩手では絶大な知名度の知事がいる。「共に戦っていく」と、知事の民主支持に一分のぶれもなく、民主候補の応援マイクを握るのか握らないのか、いつ握るのかが注目されている。岩手県民にとって大物政治家の達増知事とは「あうんの呼吸で」と、佐々木幹事長は応援弁士の機会をにおわせている。
共産党は17、18日に高橋千鶴子衆議院議員、24日には市田忠義書記局長、28日には大門実紀史参議院議員の来県が決まっている。補選告示日、最終盤、最終日となり、菅原則勝党県委員長は「節目節目に効果的に応援演説してもらう」と話す。応援弁士に参院選と補選の一体感を醸成し、さらに引き上げを図る効果を期待している。
社民党は福島瑞穂党首が17日、二戸市内で街頭演説に立つ。幹事長の又市征治幹事長は比例候補者で応援弁士の立場にないが、岩手の重点比例候補とあって19日、岩手入りする。小原宣良県連合代表は「組織が動いて回る」と、地元戦力での支持拡大を重要視している。
自民党本部の伊藤信太郎副幹事長は大物政治家の投入について「岩手から自民党、安倍政権の政策を強く発信する意味がある。岩手は野党第1党の選挙区でもあり、前総理や幹事長が来るのはそういう意味がある」と意義を説明する。 |
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