2007年 7月 16日 (月) 

       

■ ホタルすむ住宅団地を 玉山区のサンタウン渋民で住民が公園整備

     
  グランドワークで整備した大橋川ほたる公園で作業を終え、カレーを食べる渋民地区の住民たち  
  グランドワークで整備した大橋川ほたる公園で作業を終え、カレーを食べる渋民地区の住民たち
 
  盛岡市玉山区の区画整理事業分譲地サンタウン渋民内の親水公園「大橋川ほたる公園」で15日、住民らによるワンデイチャレンジが行われた。公園づくり実行委員会(会長・澤口政吉渋民振興会副会長)と地元の子ども会、老人クラブら200人以上が参加。区内初のグランドワーク手法による住民参加の公園づくりで、植栽や表示設置などの仕上げをし、完成を祝った。

 同公園は大橋川をはさんだ面積約4千平方メートル。なだらかなスロープが設けられ、誰でも自由に出入りでき、子供たちが水遊びをする親水空間、休憩するあずまややベンチなどが設置された。名称は昔のようにホタルが群舞する水辺になるよう願い、6月上旬に命名された。

  同日のワンデイチャレンジでは参加者が植栽、樹木の表示板設置、あずまやの塗装仕上げなどをした。心配された雨も降らず、予想を上回る参加者で午前9時から始まった作業は1時間もかからずに終了した。子供たちが早速、公園内の水辺で元気よく遊ぶ姿があった。

  園名板の除幕式では、工藤久徳区長、新沼正博市都市整備部長、住民が参加した。工藤区長や渋民振興会、子ども会や老人クラブの代表、当初から携わった岩手大の学生12人が木製の園名板を除幕した。最後は特製のカレーとお母さんたち手作りの漬物を園内で一緒に食べた。

  川崎栄三郎同振興会長は式で「区初の住民参加型事業。立派な施設ができた。ホタルが飛び交い、地区の憩いの公園となるよう願う」とあいさつ。

  工藤区長が谷藤裕明市長の祝辞を代読。「市の重点施策としてグランドワークを推進しており、地元の熱心な活動で完成できた。市民によるまちづくりの観点から市全域に広げたい。自分たちの公園として愛着を持ち、大切にしながら積極的に活用を」と呼びかけた。

  同公園のグランドワークは旧玉山村時代の05年12月に村の呼びかけで同振興会の住民らと実行委員会を立ち上げた。その後旧盛岡市との合併を経て、06年度には公園の計画を策定した。16回ものワークショップを重ねた。

  グランドワークは松園地区や洞清水などを含め6件目。渋民は旧村、区内でも初めての取り組みとなった。

  コーディネートしたNPO法人いわて地域づくり支援センターの広田純一岩手大農学部教授は「これまでの公園よりも規模が倍以上あり、水辺空間の計画は初めて。専門的な知識を必要として、設置する施設など長い時間をかけ、かかわった人たちの達成感も大きい。合意形成のプロセスが大事であり、考えた通り子供たちが水辺で遊んでくれてうれしい」と話していた。

  実行委員の一人で会社員の山本晃さん(48)は「長かった分、かかわったかいがあった。興味を持ってもらい大勢に参加してもらえた。今後マナーを守って事故のない利用をしたい。区画整理でいろいろな方、世代を越えて交流できた。地域とのかかわりのうえで大事だと思うし、自分としてもやったことのないことに参加できてよかった」と達成感をかみしめていた。

  公園はスロープの舗装やのり面に植物の種を吹き付けて今月中に完成予定。サンタウン渋民内では地区コミュニティーセンター隣の2500平方メートルでも同様に公園を整備する。08年度に計画策定、09年度に整備する見込み。

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