■ 〈盛岡市長選〉無競争ムードから一転選挙戦へ 芦名氏が起意固める
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任期満了に伴う盛岡市長選の立候補届け出の説明会は31日、同市役所で開かれた。現職の谷藤裕明氏(57)の陣営のほか、会社役員の芦名鉄雄氏(62)、共産党盛岡地区委員会の3陣営が出席した。芦名氏は近く正式に出馬表明する。県内政党はいずれも候補擁立の態度を明らかにしていないが、芦名氏が出馬する意向を明らかにしたことで無競争はなくなった。
盛岡市長選は19日告示、26日投票。無競争ムードが漂っていたが、一転して選挙戦突入が確実になった。
既に出馬表明を済ませている谷藤氏は、市民党を掲げ政党に推薦要請はしない方針。後援会連合会(村井軍一会長)主体の運動で有権者の信を問う。
2日午後1時時から同市盛岡駅前通のホテルで拡大役員会を開催。選挙戦に向けた態勢などについて協議する。事務所は同市中央通2丁目のメイプル中央ビルUを既に賃借し、事務所開きはしない方針。
任期1年を切った昨年8月前後から周辺で再選出馬の意思を問われる機会が増えたが「任期内の職務に全力を尽くす」として明言を避けてきた。年明け1月の後援会連合会の役員新年会で出馬の意思を正式に表明した。
谷藤裕明事務所の藤沢隆事務長は選挙戦について「信任投票のつもりで、今まで4年間の実績を評価してもらい、次の4年間しっかり務めていくことを訴える。1票でも多く信任票を得る」と述べ、一騎打ちでも複数の対抗馬が出ても態勢を整えていく構え。
マニフェストの公表などについて谷藤氏は「しかるべき時期に明らかにしたい」とのみ答えてきた。藤沢事務長は「告示に迫る形で近々発表する」と話している。
一方、各政党は参議院選と衆院1区補選を終えたばかりで独自候補擁立の是非や市長選に関する対応、判断が現時点で宙に浮いている。
谷藤氏はかつて自民県議として活躍し、市長選出馬前まで同党籍を持っていた。今回の事務所に民主県議が使った場所を借りたことに一部で不満があるものの「谷藤氏を応援することになるだろう」と自民系市議は話している。
民主は30日に「話し合いは一切していない」(工藤堅太郎県連代表)と述べるにとどめている。民主公認の高橋重幸市議は「(候補の)名前も出ていないし、(擁立の)話もない」と話している。
共産の佐久間正行盛岡地区委員長は「有権者にとって谷藤市政への審判の場は必要」と対決姿勢を鮮明にしているものの、主戦論で臨むかは「検討中」と述べるにとどめている。
社民の細川光正盛岡総支部幹事長(市議)は「議論はしているが最終決定はまだ。情勢を見極めている」としながらも独自候補の擁立は「自力では難しい」との認識を示している。
公明の嶋貫尚県本部幹事長(同)は「政党に推薦を要請するかしないかも含め、政治日程などを考えていられるのか、谷藤氏本人、後援会から話はきていない」と説明している。
同日の届け出説明会には谷藤氏後援会事務局の2人、芦名氏本人、共産党盛岡地区委員会から鈴木努市議ら2人の3者が出席した。
芦名氏は取材に対し「市政の赤字を減らすようトップ自身がえりを正さなければならない」と答え、「正式な表明と受け止めてもらっていい」と意欲を示した。「これから中核市に移行するのに無競争は絶対によくない」とし、地元企業の振興策と環境問題を柱に政策を訴える。
市選管によると、選挙人名簿の登録者数は7月29日現在で、23万9045人(男11万1906人、女12万7139人)。 |
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