広い野原に、ひとつのトンネルがありました。普通トンネルというものは、山があって、そこをツキヌケてでもまっすぐ行くぞ!という決意のもと貫通せらるべきものでありますが、これは違う。ごろん、と、トンネル「だけ」が、そこにある。そして…!
一番バッターは、かっぱくん。かけ声も元気よく、トンネルをくぐります。
かっぱかっぱかっぱかっぱかっぱかっぱかっぱ…、やがて向こう側からぱかっぱかっと駆け出てきたのは、ぱかぱか、「元気なうま」!…という訳で、「とけい」↓「けいと」、「ぼたん」↓「田んぼ」(トンネルから長靴をはいた田んぼが一反、出てくるさまにオトナは絶句)。単語のアタマとオシリがつながって、別のことばになって出てくるんです。いかにも旧式の「ロボ(ット)」は「ボロ」っちくなって出てきたり、「こらっ」と怒りながら入るとラッコが出てきたりと、かなり強引にねじ伏せられてしまうんですが、そんなナンセンス加減がこどもの「オモシロガルココロ」をとらえて離さない。何度も何度も読み返されて、あっという間に「ぼろぼろぼろぼろ…」となってしまうのでありました。
【今週の絵本】『へんしんトンネル』あきやまただし/作・絵、金の星社/刊、1260円(税込)3歳〜(2002年)
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