盛岡市出身で現在は女子美術大教授の伊勢克也さんのワークショップ「家について」が4、5日の両日、同市本宮の県立美術館で開かれた。初日は小学1年から中学2年までの17人が参加した。
伊勢さんは世界地図から視点を絞って盛岡市までの映像を紹介。自身が撮影した住宅の写真を見せながら、そこに暮らす人の生活や考えを想像する楽しみを伝えた。
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伊勢克也さんと参加者 |
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会場には三角形や四角形に切られた1センチ四方の小さな木のパーツから、長さ40センチの細長い角材までを準備。子供たちはまず、自分が作りたい家を絵に描いて、それを基に木の家の製作に入った。
福井晴樹君(松園小4年)は設計図を描く前に製作を開始。自分といとこが住む5階建ての2世帯住宅のほか、ホテルや老人ホームなどどんどんイメージは膨らんだ。「ただ切っただけの木の材料だと普通の家になったと思うけど、断層のように重なったカラフルな材料があったから作りやすかった」と感想。
玉山凜さん(桜城小1年)は画用紙を2枚使って地下3階、地上3階の大邸宅を構想。「地下1階は研究室、地下2階はゲームをするところ、地下3階は恐竜ロボットを見るところ」と想像。「面白かった。こんな家に住めたらいいなと思う」とボンドを片手に製作に取り掛かっていた。
「住宅という、身の回りに普通にあるものを使うことで、美術のネタは周りに転がっていると伝えたい」と伊勢さん。「美術というと大きなところから入ろうとするが、自分の尺にあった日常からスタートしてそこまでつながることがある」と言う。
航空写真はある意味、神の視点で怖い部分もあると思う。上から見ると同じように見える住宅街も、個々にはそれぞれの日常の暮らしがある。その視点を確保すると「もう少し人に気を使うようになったり、やっぱり爆弾は落とせないなとなるのでは」。それが今回の隠れたテーマ、コンセプトでもあると話していた。
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