2007年 8月 16日 (木) 

       

■  鉈屋町で迎え火 かつての風景がよみがえる

 盛岡市鉈屋町の目抜き通りは14日夜、交通規制が敷かれ、歩行者天国となった通りで迎え火がたかれた。細々と各人で続けられてきた迎え火だが、昨年、盛岡まち並み塾(村井軍一代表世話人)が町内の各家庭が同じ時間帯に迎え火することを提案。昨年に続き、今年は町内会に歩行者天国でお盆を迎えることを提案し実現した。

     
  お盆を歩行者天国で迎えた鉈屋町  
 
お盆を歩行者天国で迎えた鉈屋町
 
  この日は今年一番の暑さ。同町に住む住民は大慈清水からバケツで水をくみ、打ち水して迎え火に備えた。午後7時が近づくと、各町家や民家では迎え火のために樺(かば)の皮や松の木などを燃やし始め、木の焦げた香りや煙があたりに立ちこめた。ようやく日も落ちると30軒以上の民家が軒先で迎え火をたき、子供たちはその火で花火などを楽しんだ。

  同町の町家に住む島村真杉さん(65)は「子供のころは道路も舗装されていなく、道の真ん中で盛大に火をたいて迎え火をした。花火をしたり、とてもきれいな風景だった」と当時を振り返り、「今回、歩行者天国にできてうれしい、昔に戻ったかのようだ」と喜んだ。

  かつては自動車の通りも少なく、迎え火と同時に近郊の手代森や門からさんさ踊りがやって来る風習があった。今回も一夜だけでもかつてのような風景を取り戻したいと黒川の伝統さんさんを呼んだ。

  同塾事務局担当の渡辺敏男さんは「昔は盛岡市街地でもお盆になると迎え火をたいてとてもきれいだった。伝統を守っている人の多い地域。他地域から来た人たちにもこの雰囲気を味わってほしい」と
話した。

  訪れた観光客は打ち水された道路に映る迎え火の美しさにひとときでも夏の暑さを忘れていた。

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