2007年 9月 5日 (水) 

       

■  10月に県公会堂でアートショウ 県内の美術家10人がコラボ競う

 盛岡市の県公会堂を会場として美術や音楽を繰り広げる「岩手県公会堂アートショウ」が10月、2年ぶりに開かれる。本県の美術家が80周年を迎えた歴史的建造物とのコラボレーション(融合)に挑んだ作品を展示するほか、音楽ナイトやキャンドルナイトなどを予定。同月6日から21日までの約2週間、県公会堂はアートに包まれる。

     
  記者発表する県公会堂アートショウ実行委員会  
 
記者発表する県公会堂アートショウ実行委員会
 
  企画、開催するのは同アートショウ実行委員会(宇夫方康夫委員長)。県公会堂の保存運動を展開した県公会堂県民フォーラム、指定管理者のいわてNPOセンター、日本建築家協会東北支部岩手地域会などで構成され、実行委員会には副委員長兼アートディレクターを務める片桐宏典さんら美術家も参画。10人の美術家が出品する。

  同実行委は3日、県公会堂で記者発表。宇夫方委員長は「保存運動したが、使って価値があると05年8月に開催し成功した。建物の良さは使ってこそという展覧会にしたい。公会堂ならではの作品が並ぶだろう」とあいさつ。片桐さんは「2年前、公会堂の空間を使って、作家としてもインスピレーションを得るものがあったと実感している」と、コラボレーションを楽しみにしている。

  美術家は前回参加者のうちの8人と初参加の2人。石川美奈子さんは完工の1927年に発刊した芥川龍之介の「河童」をモチーフにしたインスタレーションに取り組む。岡田卓也さんは前回に続いて竹を素材としたインスタレーションを予定するが、今回は建物の外壁との融合性を強く意識した作品に挑む。

  片桐さんは前回、玉音放送を使った音響空間をつくり出したが、今回は音楽などではない単なる音を使ったサウンド・インスタレーションを作る。ケイト・トムソンさんと本田恵美さんはともに小型の立体造形を数多く作り空間に投げ込む。

  本田健さんは、写真を基にした細密な描写で知られるが、ここ1〜2年で取り組んでいる現場で描くスタイルで県公会堂そのものを描く水彩画を制作中。百瀬寿さんはいつもの作風とは異なり、網を使ったインスタレーションを作る。写真家の森眞一さんは完工時の写真に触発を受け、県公会堂建築模型を撮影した写真を出品する。

  初参加の小林志保子さんは油絵で16枚組の風景画を制作中で、千葉奈穂子さんは県公会堂を被写体とした日光写真を出品の予定。

  問い合わせは同実行委事務局(電話643−2168)へ。

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