2007年 9月 6日 (木) 

       

■  木賊川の洪水対策で分水路整備が緊急特定区間に 4年で完成

 大雨のたびに流域で浸水被害が出ていた盛岡市、滝沢村を流れる県一級河川木賊川は治水上の緊急性、必要性、整備効果等が高い河川改修事業として国土交通省の緊急対策特定区間に認定された。木賊川と諸葛川とを水路で結び、増水時には諸葛川に分流して木賊川の水位を下げる。都市化が既に進み木賊川の川幅拡張が困難なだけに、関係者の期待は大きい。

     
  4年計画で分水路事業が行われる木賊川(滝沢村法誓寺橋付近)  
 
4年計画で分水路事業が行われる木賊川(滝沢村法誓寺橋付近)
 
  分水路が築かれるのは滝沢村内で、木賊川の北陵中学校北側地点から諸葛川の盛岡北高校前までの区間。

  06年度に工事着工済みの区間を含む延長約1・26キロの分水路を設けて治水を図る。07年度は現在宅地造成工事が行われている約620メートルの区間に分水路を設置。11年3月末の供用開始を目指し、10年度まで4年間で総額19億円を投入して短期間で集中的に工事を進める。

  単年度事業の予算計上では県内各地で行われている河川改修事業との絡み、国からの予算の関係で、一つの事業に多額の予算を付けることは難しく、完了までに長時間を要していた。県では今回、国の緊急対策特定区間の制度を活用し緊急性や必要性などの観点から事業に優先度をつけて早期の事業完了につなげる。

  もともと農業用水路として活用されていた木賊川は、治水を目的とした整備が行われてこなかったこともあり、短時間で集中した雨が降ると流域で浸水被害が起きていた。近年では95年、02年、05年に盛岡市上堂や滝沢村穴口などで0・2メートルから1メートルの床上、床下浸水が発生し、付近の住民からは早期の治水事業を望む声も多かった。

  盛岡地方振興局土木部河川砂防課では流域が宅地で大規模な河川改修を望めないことから、今回整備する分水路と現状の河川、今後整備予定の遊水池の3つを活用した治水を進める計画。

  分水路の設置で大雨時に木賊川の約4分の1から5分の1の水が諸葛川に分水されることになる。津嶋勇栄主任総括主査は「分水路がつながれば近年起きているような浸水はカバーできる」と同事業による治水効果について話した。

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