2007年 9月 18日 (火) 

       

■  北上川増水、各地で危険水位に 厳重な警戒続く

     
  増水し危険水位に近づいた北上川の館坂橋(17日午後8時すぎ)  
 
増水し危険水位に近づいた北上川の館坂橋(17日午後8時すぎ)
 
  盛岡市など県内陸部は17日未明から、秋雨前線の停滞に伴う大雨に見舞われた。同市内では床上浸水、道路や稲刈り前の田んぼの冠水など被害が出たほか、河川が各地で増水し北上川の館坂橋では避難判断水位を突破するなど危険な状況が続いている。木賊川でははんらんの恐れが出ている。土砂崩れも発生しており、県と盛岡地方気象台は同市や八幡平市、雫石町、紫波郡2町、滝沢村などに土砂災害に関する警戒警報を発表し注意を呼びかけている。雨は18日日中まで降り続けると予想され、引き続き河川の増水や浸水、土砂災害に厳重な警戒が必要だ。

 岩手河川国道事務所によると、北上川の館坂橋観測所で午後7時前に2・62メートルに達し、避難判断水位の2・60メートルを超えた。紫波町の紫波橋観測所では午後7時50分に水位が4・43メートルに達し危険水位の4・40メートルを超え、さらに上昇を続けている。北上市の男山観測所でも午後7時で水位が4・80メートルに達して危険水位を超えている。

  各地で消防団が出動し厳重な警戒が続いている。

  盛岡市は大雨洪水警報発令に伴い17日午前6時16分に災害警戒本部を設置。午後3時前には災害対策本部に切り替えた。

  中太田では国道46号西バイパスと交差するアンダーパス部分の市道が冠水した。付近の用水路から水があふれ、低地にある市道に流れ込んだ。

  市道路管理課が確認当時の午前7時台には軽自動車1台が水に浸かったまま放置されていた。その後軽自動車は引き上げられたものの付近からの降雨の流入は止まらず、通行止めが継続された。

  周辺は田んぼが広がっており、稲刈り時期を迎えていた。市道に近接する田んぼでは16日から稲刈りを始めたばかりだったという。

  所有する農家の女性(79)は「こんなの初めてだ。機械で刈り取るからクロ(あぜ)の草を刈ってしまったが、このまま水があふれ続ければクロが流されて崩されてしまう。水に浸ったので出穂が心配だ」と話し、家族とともに刈り取って水浸しになった稲の引き上げ作業に追われた。

  門では床上浸水が1棟あったが、午前9時すぎまでに排水作業を完了、浸水部分の消毒作業も行われた。

  盛岡地域では雫石町御神坂の県道網張温泉線も警報を受け、事前に区間通行止めとなったのをはじめ、矢巾町の下田工業団地南側の汚水マンホールから雨水があふれ出し、建物などに被害が及ばないよう排水作業が行われた。

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