…表紙、和式の水洗です。これがあとあと重要であることが分かります。さて、わが家に帰ってきたお父さん。Tシャツ姿、ポケットのいっぱい付いたベストにボストンバッグ、次に頑丈そうなジュラルミンのアタッシュケースと共に1週間の旅から帰ってきた、と紹介されるあたり、旅の多い仕事に就いているのでしょう。そんなお父さんを出迎える、お母さんとしょうへい少年。待っていたかのようにしょうへいが見せたのは、画用紙いっぱいに描かれた、嗚呼(ああ)堂々の七段うんこ!
1日1段、お父さん不在のその間に食べた物が分かるように描き分けられたリキ作(これ、「洋式」では観察もママならない)は、これ1枚で1週間分の日記であり、お母さんと自分が守った留守宅が平穏無事、健康に過ごせたという報告書にもなっているんですね。そしてそのてっぺんには、これから家族そろって囲む夕餉(ゆうげ)の主菜、エビフライ。たとえ大黒柱が不在の時間が多くても、家族の絆(きずな)はガッチリ、ということが伝わってくるのです。うんこに託した、家族の絆。よしっ、試しに1週間、家を空けてみて…、やめとこ。
【今週の絵本】『うんこ日記』村中季衣・川端誠/作・絵、BL出版/刊、1260円(税込み)6歳〜(2004年) |