2007年 10月 6日 (土) 

       

■ 「いたいたイモリ、引っ越しだ」 消えるため池から児童が網で

     
  ため池でつかまえたニホンイモリを見せる児童  
 
ため池でつかまえたニホンイモリを見せる児童
 
  川目小学校(佐藤のり校長、児童47人)の全校児童は5日、岩手国道河川事務所が行うため池に住む生物の移設作業に協力した。ため池は、建設中の国道106号都南川目道路で、なくなるため環境保護対策として移設を実施。近隣にある同校が自然環境の学習を兼ねて移設に協力した。

  ため池は東西南北約20メートル×10メートルで水深は約1メートル。児童らは端の水がひいているところから長靴で入り、ため池の底をすくうようにして網で水中生物を捕獲した。

  事前に学習したとあって、網の中に手を突っ込み「おっいた。ゲンゴロウだ。イモリだ」と大声で叫んだ。授業では嫌がっていた女子児童もニホンイモリ(アカハライモリ)を捕まえて大はしゃぎ。

  捕まえた水中生物の数を数えると、準絶滅危ぐとしてレッドデータブックに載っているゲンゴロウが3匹。そのほかオオコオイムシ19匹、ミズカマキリ44匹、ニホンイモリ79匹、ヤゴ197匹などという成果。種類の多さに児童も事務所職員も驚いていた。

  捕獲した水中生物は同事務所が作った新しいため池に移された。児童らは「頑張って大きくなってね」と話しかけながら、1匹ずつため池に放していた。

  里澤祐輔君(6年)は「いつもは近くにある川にしか入らないが、ため池にもいろいろな生物がいるということが分かった。生態の一部を知ることができて楽しかった。大きいアカハライモリもいてびっくりした」と作業を楽しんでいた。

  同事務所の建設監督官の佐々木博臣さんは「川目小学校の協力を得て多くの生物を救出することができた。道路建設はこうした地元の自然に配慮した活動もしているということを知ってほしい」と話していた。

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