2007年 10月 12日 (金) 

       

■  立原道造が記した美しき盛岡 朗読劇を上演

 「盛岡ノート」朗読劇(NPO法人いわてアートサポートセンター主催)が10日、盛岡市肴町の風のスタジオで開かれた。盛岡では初めて。詩人の立原道造(1914〜39年)がつづった盛岡の情景を、地元演劇人の畑中美耶子さんと伊勢二朗さんが朗読。会場を訪れた62人は、道造の見た盛岡に引き込まれ
た。

     
  「盛岡ノート」朗読劇  
 
「盛岡ノート」朗読劇
 
  道造は亡くなる半年前の1938年9月19日から10月19日までの1カ月間、盛岡に滞在。自身が感動した盛岡の美しさを「盛岡ノート」として、したためた。滞在日誌・紀行文だが、長編詩のような味わいもある作品だ。

  2人の語り手の後ろにはスクリーンが設置され、詩の内容に合わせて岩手山や中津川など、盛岡の風景を映写。冒頭と最後には、盛岡を訪れた年の春に撮影された道造の写真が映された。

  同劇の初演は、盛岡市が5月に京都で開いた「盛岡デー・イン・京都」。畑中さんは「立原さんはこんなに美しく盛岡を描いてくれた。盛岡の風景を京都の人たちに届けることができたと思う」と報告した。

  市商工観光部ブランド推進室の坂田裕一室長は「当時と現在を比べても、盛岡の風景はほとんど変わっていない。道造が感動して美しく描いてくれた盛岡の良さを、ブランドとして今後も伝えていきたい」と話していた。

  「盛岡ノート」は78年、かわとく壱番館から発売されたが、その後長く絶版になっていた。今年の1月、盛岡市のブランド推進の一環として、市ともりおか啄木・賢治青春館らが協力して再版。初刷は売り切れ、現在は2刷が発行されている。

  「立原道造と盛岡展」は今月15日から12月24日まで、もりおか啄木・賢治青春館で開かれる。

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