2007年 10月 14日 (日) 

       

■  〈国道4号滝沢道路4車線化〉伐採の松並木は650本 計画変更で大幅減

 第2回国道4号盛岡滝沢道路懇話会(座長・元田良孝県立大教授)は12日、盛岡市内のホテルで開かれ、4車線化に伴い伐採される松並木の本数を当初計画の約半分にするなどとした国側の提案を了承した。4車線化計画は、茨島こ線橋から滝沢地内の分レ交差点まで延長3・6キロについて現道の西側に下り線を新たに敷設整備しようとするものだが、分離合流地点の並木伐採が必要なため、保存を求める声が幅広く上がっていた。懇話会はこれで終了した。

 計画区間内の松並木の全体樹木本数はアカマツ1600本を含む4400本。当初案ではこのうち1100本の伐採が必要としていたが、懇話会でも伐採本数を可能な限り少なくするよう要望が出されていた。

  事務局が今回示した案によると、北側の分離路線のうち、分レから数百メートル盛岡寄りの地点から分離するとしていた当初案を変更し、分レ交差点からすぐ分離する。これによって樹木密集地帯を避けることができ、並木の伐採本数が大幅に減り、全体では計650本程度の伐採で済む見通しになった。

  前回の議論で委員から出されていた環境保全措置については、遮音壁の設置、植生の再生や固体の移植、アカマツ群落の根部の保護、林縁植生の育成、湿地の水源部を保全する道路構造、施設を検討すると説明した。

  懇話会はこれらの案を了承し、懇話会の提言としてまとめた。

  提言は▽計画は4車線の西側セパレートとし松並木については最小限の支障本数にとどめる▽事業実施に当たり用地買収によって支障が生じる研究機関等について事業主体である国土交通省と関係機関が十分な協議を行い代償措置等を配慮する▽道路の設計施工に当たって自然環境へ配慮した対策を検討する場合は専門家の指導を仰ぐ−の3点をまとめた。

  地域を代表して出席している委員からは前回同様に環境への配慮はもちろん必要だが「人の命には代えられない。早く交通渋滞を解消してほしい」と早期の4車線化を切望する声が聞かれた。

  滝沢村の柳村典秀村長も「単なる渋滞緩和ではなく、環境面も含め皆さんのそれぞれの意見を集約した中で造っていただくことが地域住民にとってもこれからの安心につながる。できるだけ早く工事に着工できるようにお願いしたい」と話した。

  懇話会の提言を受け、今後は都市計画決定の手続きに向けた動きが始まり、県知事の決定を経て同路線の測量設計が開始される。

  国交省東北整備局岩手河川事務所の山本聡所長は「足かけ10年の歳月が経過している。この間、滝沢村、県北の皆さんの普段の生活、物流をはじめとした経済活動に対し渋滞により不便をかけてきた。今般、道路事業をはじめ公共事業についてはスピード感を持った対応による早期の効果の発現が求められており、当路線も当懇話会の審議を経て早期の供用開始を図っていきたいと考えている」とあいさつした。

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