達増知事は15日、民主党籍を持っていても「これまでの行政執行においては国との関係においても、他県との関係においてもうまくいっていると認識している」と述べ、国政とのねじれ状態による不利益を否定した。県議会決算特別委員会で、平沼健氏(自民クラブ)の「中央政府とのねじれをわざわざ自分からつくり出す必要性があるのか」との質問に答えた。
平沼氏は、達増知事が行政の長として中立公正、不偏不党とする一方、政治的には「自由にやらせていただく」と、7月の国政選挙でも民主党の選挙応援したことを踏まえ「知事は当選後も特定の政党に属し、県政執行と政治活動を両立すると述べているが、この考え方が多くの県民に理解されていると思っているのか。知事の考えに矛盾を感じているのはわたし一人だろうか」と、知事の考えをただした。
達増知事は「(行政の執行と政治活動の)考えは政治家としての信念。一方、政治には意見の対立や論争がつきものであり、わたしは自分に対する批判をきちんと受け止めていくためにも、自らのスタンスを明らかにし、意見の対立や論争等の葛藤を乗り越えて県民の皆さんが民主的な意思決定をできるように努めていきたい。政治姿勢については県民の理解を得られると考えており、理解が得られるよう県民に対し直接かつ積極的に語りかけていきたい」と、政党色を保つ考えを示した。
平沼氏は「県民全体が民主党でも自民党でもなく、ましてや県民本位という考え方を最重視しているのであればあるほど、中央政府とのねじれをわざわざ自分からつくり出す必要性があるのか」と疑問をぶつけた。
達増知事は「質問の前提には知事が民主党色を帯びていると、今の日本政府が不利な扱いをしてくるのではないかという懸念があるかと推測するが、もし日本政府が行政の執行に当たって政治的に偏り、不公正であるとしたら民主主義の原則、憲法の理念に反する。主権者の国民はそのような政府を正すことに努めなければならない」と指摘。
これまで「行政の執行者としてねじれることなく一緒に仕事ができていると感じている。行政執行においては国との関係においても、他県との関係においてもうまくいっていると認識しており、懸念には及ばないと思っている」とかわした。 |